メアリー・スーという主人公殺し

本作におけるメアリー・スーは、神や世界から愛される出来過ぎた主人公という意味では無く、各々の私利私欲の為に力を振るう俗人といった印象が強い。

しかしその名に恥じない実力もまた事実。物語の均衡を崩してしまう程の力には、同等の力で無くては敵わないでしょう。主人公が堕ちなくてはいけなかったのも必然でした。

物語のメタ的存在をメタる物語です。ダークファンタジーが好きな方は一度読んでみてはどうでしょうか。

その他のおすすめレビュー

藤原 司さんの他のおすすめレビュー20