母の実家がこの話に出てくるような田舎の港町なのですが、夏の大島、空襲、負の歴史……など、まさに夏休みにあの町に帰省した時に感じる空気感が描かれていると思いました。最後まで読んだ後に読み返すと、随所に伏線が散りばめられていて面白かったです!
一人称視点を章立て毎に別な人物に切り替えることで、読者が三人称の視点を得るという読み方をさせるのは高度な技だと思いました。見えない部分がきちんと見えて、作者の意図どおりに紐解かれる。それが自然に流れていく様子は読んでいて楽しいですね。(๑˃̵ᴗ˂̵)
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