概要
いずれ魔王と呼ばれる男と、勇者の少女の物語。
実家のお寺から葬儀屋へと転職した次男坊、九条颯馬(独身)は持病の腰痛?で急遽異世界に。
小さな村で生活のため、冒険者になったはいいものの、ギルドに騙され、与えられたのは最低ランクのカッパープレート。
それに挫けることなく日々の雑務をこなしながらも、九条は不慣れな異世界生活を送っていた。
そんな九条を優しく癒してくれるのは、ギルドの担当職員である少女ミア(10)と、森で助けた狐のカガリ(モフモフ)。
とは言えそんな日常も長くは続かず、ある日を境に九条は人生の転機を迎えることとなる。
ダンジョンで手に入れた魔法書。村を襲う盗賊団に、新たなる出会い。そして見直された九条の評価。
それは目標であるスローライフに一歩前進したかのようにも見えたのだが、現実はそう甘くない。
今度は九条を利用しようと擦り寄
小さな村で生活のため、冒険者になったはいいものの、ギルドに騙され、与えられたのは最低ランクのカッパープレート。
それに挫けることなく日々の雑務をこなしながらも、九条は不慣れな異世界生活を送っていた。
そんな九条を優しく癒してくれるのは、ギルドの担当職員である少女ミア(10)と、森で助けた狐のカガリ(モフモフ)。
とは言えそんな日常も長くは続かず、ある日を境に九条は人生の転機を迎えることとなる。
ダンジョンで手に入れた魔法書。村を襲う盗賊団に、新たなる出会い。そして見直された九条の評価。
それは目標であるスローライフに一歩前進したかのようにも見えたのだが、現実はそう甘くない。
今度は九条を利用しようと擦り寄
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!剣と魔法の世界を仏教の価値観を根底に持って生きる異色の主人公の物語
仏教の、とはいっても宗教色はほぼなく、主人公・九条の考え方の元になっている部分として仏教用語が用いられたり、弔いに読経を唱える程度なので身構える必要はないです。
娘のような少女とモフモフ達と信頼できる仲間と共に、飄々と、面倒くさがりではあるけど誠実に、時には死者の魂も救いながらスローライフをあくまで目指そうとする主人公が気に入ってますが、仲間達もしっかり描かれているのでモブはいません。
最初の流れは紹介文の通りではあるけど、読んでみると全然ドロドロしていない。胸糞ないじめからチート能力判明、ざまあ、な成り上がりストーリーに飽きてた身には新鮮で、読み続けてみたところ、ぐんぐん物語に引き込まれ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ニート系住職次男坊。異世界のとある村を拠点として人々と交流する+α
寺の次男坊から導かれる日本人らしい死生観で、異世界のありがちな世界観と相対する日常系。スキルも「寺の次男坊」からいい感じで導出されている。
チートはあるけど「チート無双」ではなく、転生(転移?)した異世界の価値観に仏教っぽい価値観で向き合い葛藤したり、意外と容易く開き直ったりの人々との交流。
いい人も割と容易く死ぬことがあるけど、寺の小坊主の設定がうまく効いて気持ちの整理も描写されるのがいい。生臭坊主キャラが上手く、いい感じで忘れている頃に死霊術士キャラが出るのもいい。
あと、世俗と良心の間を行ったり来たりしている小物感というか、小粋なカオスもお気に入り。「異世界のありがちなヒーロー像…続きを読む