ニート系住職次男坊。異世界のとある村を拠点として人々と交流する+α

寺の次男坊から導かれる日本人らしい死生観で、異世界のありがちな世界観と相対する日常系。スキルも「寺の次男坊」からいい感じで導出されている。

チートはあるけど「チート無双」ではなく、転生(転移?)した異世界の価値観に仏教っぽい価値観で向き合い葛藤したり、意外と容易く開き直ったりの人々との交流。

いい人も割と容易く死ぬことがあるけど、寺の小坊主の設定がうまく効いて気持ちの整理も描写されるのがいい。生臭坊主キャラが上手く、いい感じで忘れている頃に死霊術士キャラが出るのもいい。

あと、世俗と良心の間を行ったり来たりしている小物感というか、小粋なカオスもお気に入り。「異世界のありがちなヒーロー像」というよりも「日本人あるある」からの演出。

※個人的には5000は超えているべき作品です。ラノベの範疇では燻し銀な作品なので「10000前後」は断言しにくいですけど。

<気になる点>
勇者の少女はいつ勇者になるのか?

<楽しみな点>
話が進むにつれ仲間が増えて行く。
魔王軍誕生はいつか?と勝手に期待しています。

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