今年の夏、浸れなかった、刻の流れに想いを馳せてみるのはどうだろうか……

 今年の夏、皆さまは、その記憶の中に、素敵な思い出をお持ちだろうか?
 世界中を席巻した未知のウイルスに脅かされ、それどころではなかったことだと思います。

 本来なら、ここで綴られた、ゆっくりとした時間が流れていたはず。
 都会の喧騒から外れて、故郷ののんびりした世界を味わっていたはず。

 それらが叶わなかった皆さまに贈ります。

 セミの声が響く暑いひと時、そこにある情景は、確かにいつもの日常からはかけ離れていて……。まるで、そこだけが別世界のように感じられる。

 来年こそは、体験したいという願いを込めて、今だけ、この綺麗な世界に沈んでみませんか?
 せつなさと寂しさを感じるかもしれないけれど、きっと、こころは満たされるのではないかな……。

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夏の日

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