概要
「お前の母親を殺す赦しを頂きたいのだ」
人間の住む世界に「悪魔」「魔族」が存在する世界。
魔界の王にして狡猾な魔女・デライラに恋人を殺されたレオノーラは、愛した人の敵を討つために魔界へ渡る旅に出る。
しかしその道中、道を尋ねた老人に騙され、魔物の住む《出口のない森》に閉じ込められてしまう。どうにかして森を出たいレオノーラの前に、突如現れた美しい男の彫像。その雄々しい姿に引き寄せられるようにして手を伸ばし、冷たくかたい頬に指先が触れた途端、彫像の表面が剥がれ、中から生きた青年が現れた。
その青年の正体は、敵であるデライラの息子、シルベスターだった。
「お前の母親に、恨みがあるのだ」
「へえ、奇遇だな。俺もだ」
復讐に囚われた少女と、母の呪いに縛られた魔界の王子が、敵を同じくして魔界を目指す旅に出る。
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登
魔界の王にして狡猾な魔女・デライラに恋人を殺されたレオノーラは、愛した人の敵を討つために魔界へ渡る旅に出る。
しかしその道中、道を尋ねた老人に騙され、魔物の住む《出口のない森》に閉じ込められてしまう。どうにかして森を出たいレオノーラの前に、突如現れた美しい男の彫像。その雄々しい姿に引き寄せられるようにして手を伸ばし、冷たくかたい頬に指先が触れた途端、彫像の表面が剥がれ、中から生きた青年が現れた。
その青年の正体は、敵であるデライラの息子、シルベスターだった。
「お前の母親に、恨みがあるのだ」
「へえ、奇遇だな。俺もだ」
復讐に囚われた少女と、母の呪いに縛られた魔界の王子が、敵を同じくして魔界を目指す旅に出る。
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