闇に、浮かび上がる

美しい文章に冒頭から引き込まれる。
闇の中の逢瀬。浮き足立つ心。

そして、終盤の主人公の心理はとても共感できる。
負の感情の方が多く含有されていたとしても、捨てることのできない自分の足場というものは、確かにある。

ほろ苦いながらも締めは爽やかで、読後感はいい。しかし、ある仮定をすると、一気に背筋が寒くなる。

素晴らしい短編です。

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