ブーゲンビリア色の天才女子球児がマウンドに君臨する日は――?

この小説は自主企画の縁で読ませていただきました。
最近は男女平等が訴えられてますけど、スポーツ界ではしっかり分けられてますよね。
特に、野球。サッカーではなでしこジャパンが活躍してニュースになりますが、女子プロ野球はどうでしょう。近年は高校で女子硬式野球部が作られ、甲子園が開かれていますが、プロは依然……。

この小説は監督の立場から語られる小説です。女子球児の愛琉(めぐる)がどんな形で入部するかにまず(゚д゚)! そんな彼女の脳に入っている危険に(゚д゚)! 愛琉がもつ能力に(゚д゚)!
ビックリさせられまくって、でもめっちゃ面白い小説。

愛琉というキャラクターはとても面白い子でした。野球能力もめっちゃ高くて、男子に劣らない、いや、むしろ勝る能力を秘めています。
でも、性別の差ということで試合に出ることはできません。彼女が出られればもっと試合は面白くなり、チームも強くなる。でも、チームは出したくても性別の縛りという規則で愛琉を出すことができないのです。
そんな中、愛琉はめげずにチームの練習に参加して、選手を陰から磨き、声援を送り続ける。やり方はひどい時もあるけど(笑)

そんな愛琉が色んな課題にぶつかりながらも、愛琉らしい青春を送る高校の三年間。野球のプロとして、エース級の実力を持つピッチャーとして、そして何より、男女関係なくチームで騒ぐ日々はいつ来るのでしょうか。
ラストの結末は、本当の意味で愛琉の球児としての奮闘を終わらせる結末に!!

ぜひ、愛琉のグラウンド、そしてベンチで進むアオハルをあなたも頭の中で焼き付けてください!!

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