まるで極上ミステリを読んでいるかのようなワクワク感

 この作品は、最新の法医学から見た坂本龍馬の暗殺者に迫る、というもの。
 作者さんが何者なのかはさておき、なかなかに面白い。
 フィクションでは無いのですが、法医学以外にも、怨恨や様々な証言からも犯人に迫っており、極上のミステリ小説に目を通しているかのようなワクワク感が味わえます。
 あまり歴史を知らない方(特に幕末)は少し難しいかもしれませんが、事件のあらましをおおよそ分かっている方なら、きっと、近江屋付近の息遣いを感じることも出来るのではないでしょうか。
 事実はどうなのかはさておき、そんな歴史に思いを馳せてみるのも、なかなかに面白いですよ。

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