大人を魅了する御伽噺

> 私は梟である。名前は、ない方が自由に羽ばたけるだろうと瞳の魔女が言っていた。

私は、この冒頭に惹かれた。
名前に縛られない自由な梟。そして、それを教えた瞳の魔女。
どんな登場人物なのだろう? どんな物語を紡ぐのだろう?
そんな疑問を抱きながら読んでいくと、「民が文房具化する」「弟子が現れる」など短編とは思えないほどの出来事が続く。
しかし、不自然に詰め込まれたような印象はない。

そして、最後に「あれは伏線だったのか!」と気づく。
その見事なストーリー展開が見ものです。

ファンタジー好きな人に強くお勧めします。

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