害虫への応援コメント
作中の、暗い雲がかかったような雰囲気とは相反するようですが、一つの文学作品として見た場合、非常に「美しい」作品だと感じました。
随所に希死念慮の言葉が段落末に表記されますが、「これは一体、誰が誰に向けて言っているのか?」「主人公の独白なのか?」など、考える余地、広さを巧みに演出しています。
そして、最終段落の最後の一行、主人公が呈する疑問が、これでもかという重さを以て読者を襲います。
「考える」部分と「感じる」部分のバランスの、一つの感性型だと思います。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。最後の疑問は、自分にとっても大事な、そして答えを得たいと願う疑問です。自分のこころにもつきまとう希死念慮を、全力で込めたような、思い入れのある作品なので、とても嬉しいお言葉です。感想、ありがとうございました。
ミュージックへの応援コメント
少女の一日を通して語られる聖書の文句が素敵です。詩人である作者さんの感性が発露された、とても慈悲深い物語ですね。
昼間に月を見る少女と、夜の山頂で月を見る少女との対比も美しく感じました。
詩や小説を読みかえすたび、koumotoさんは言葉の神様に愛されているのだろうな、と思います。
作者からの返信
ありがとうございます、われもこうさん。とても嬉しいお言葉です。
このエピソードは、自分の好きな音楽と聖書の言葉をパズルのように組み合わせながら書きましたが、面白いくらいにぴたりぴたりと嵌まっていくような気がして、なんだか奇跡みたいだ、と思ったりしました。まあ、あくまで自分にとってはの話ですが。
この短篇集のなかでいちばん自己満足に傾いてしまった作品かな、という反省もありました。ですが、このような感想をいただけると、書いてよかったなあ、と素直に思えます。
自分は非才だな、と思うこと多々ですが、腰を痛めて横になりながら、人に読まれたことをきっかけに自分の文章を読み返していると、少しでも自分に書く能力があるなら、力を尽くしたいな、もっと書きたいな、とあらためて思えました。いつも励ましてもらい、いつも感謝していますが、感謝はいくら重ねても尽くせないですね。本当に感謝しています。
ヨブのごとくへの応援コメント
人の多い町に住んでいたので、電車で痴漢もどきに遭ったことがあります。相手は年をとったおじいちゃんでした。若い女の子のお尻触るしか、楽しみがないんだな……と思ったものでした。
最初は、まあいっか、減るもんじゃないしと思ってスルーしていたのですが、途中からムカっ腹が立ってきて、やめてもらいました(笑)
作中の言葉の「人格を認めない手」というのは、これ以上ないほどぴったりの表現ですね。それに、「刺される覚悟もなしに、他人に触るな」という主人公の主張も、一女として、わたしは心から同意します。(危ない人!?)
似たフレーズで、『血祭り』の「殺すのなら、相手を取り込む覚悟くらいしてろよ」のセリフも、わたしはとても好きです。
引用されている聖書の言葉が、とても身に染みますね。
自分自身も、この主人公のように「短絡的で直情的で攻撃的な人間」なので、とても共感できるお話でした。
女性が社会に対して抱く不満を、たくみに表した素晴らしい作品だと思います。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。腹が立ちますね、それは。痴漢というのは非常におぞましい行為だと思うのですが、多くの女性が被害を経験しているようなので、やはりそれは異常な社会ではないのかと思ってしまいます。
自分は男ではありますが、自分も属する男という生物はなんでこんなに醜悪なのだろう、なんでこんなにおぞましいのだろう、とよく考えてしまいます。
刺される覚悟もなしに触るな、というのは極論かもしれませんけど、でも本音ですね。こころの底からそう思います。人の大切な領域を身勝手に安易に侵犯するなよ、と、強い怒りを抱いてしまいます。
なんだか自分は女性の語り手を書くと、すべてを諦めているか、すべてに怒りを抱いているか、どちらかになりがちなのですが、この作品は怒りの方ですね。自分なりに率直に表現できたかな、と作者も気に入っています。『血祭り』についても言及してもらったり、詳細で丁寧なコメントで、とても励まされます。何度目のお礼になるかわかりませんが、本当に嬉しいです。感謝です。
少年の窓への応援コメント
いいお話だと感銘を受けたのでコメントを残させていただきます。
母親という窓からしか自分を見られなかった少年が、最後に猫(に仮託した自分?)との問答を経て、扉を開けて外へと出る。
ある意味で言えばこれは、少年の親離れの物語なのかも、と思いました。親離れというには少し残酷ですが……。
少年は生きることも死ぬことも変わらないと考えていた最初とあまり違いはないが、それでも少しだけ前に進めたのでしょうか。
窓(母親)を通して見ていた風景に一歩を踏み出した少年の未来に夜明けが来ることを願っています。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。そうですね、ひとつの親離れの物語といえると思います。強制的に引き剥がされるというか、最悪な別離のかたちともいえますが……。自分が書いているとはいえ、少年にとても酷な試練を与えてしまったようで、心苦しいものがあります。作者も少年に幸いがあることを願っています。丁寧に読んでくださり、ありがとうございました。
死体たちへの応援コメント
この度は自主企画に参加してくださってありがとうございました。
僕が何を書いたところで、この作品に見合うコメントは書けそうに無いので、無理にコメントは残しませんが応援済と応援コメントを見る限り沢山の方がこの作品に何か感じるものがありそして語りたい事があったんだと思います。それって凄い事ですね。僕はこの作品を感覚的に読んでみたんですが、それで感じた事はとにかく比重というか密度というかそんな重みが感じられる作品だと思いました。今にも雨が降りそうなどんよりとした暗い空。でも暗いからこそ差し込んだ僅かな陽の光が、唯一の絶望を打ち消す光になりうる。そんな気がしました。上手く表現出来ません。素晴らしい作品をありがとうございました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。とても嬉しいお言葉です。自分にとっても、書いた作品のなかでは数少ない、たしかな手応えのようなものを感じた作品なので、なにかを感じさせるようなものになっているとしたら、作者冥利に尽きます。少しだけ差す光を求めて、作者も必死で綴りました。それがうまく伝わればいいなと、いまでも願ってやみません。コメント、ありがとうございました。
少年の窓への応援コメント
『迷い、悩み、進む。青少年の物語』企画への参加ありがとうございます。
すごく重苦しいのに、不思議と惹きつけられ読まずにはいられない作品でした。少年少女にとっては死は遠いもののように思えますが、実はすぐ傍にあるのかもしれませんね。頑なに死を待っていた少年が、生者である猫との邂逅によって生を取り戻すラストが印象的でした。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。死は年齢と関係なく、突如として迫ってくるものかもしれませんね。どういう結末になるのか、作者もわからないまま書き進めていたので、書いている自分にとっても印象深いものになりました。
食物連鎖を憎んだ少女への応援コメント
痛いほどに繊細で、脆く儚げな少女の心が、とても詳細に、そして情緒的に語られ、読む者の心を強く惹き付ける。とても素晴らしい作品でした。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。考えすぎて自分を追い詰めてしまう人にとっては、この世はあまりにも辛い場所かもしれませんが、その痛みが報われる日があってほしいと願っています。少しでもこころに残るものがあれば嬉しいです。
編集済
ミュージックへの応援コメント
言葉に表せない感情が心に積もっていきます……。
とても不思議で、でも切ないような……ごめんなさい、感想を書くのが苦手なので…。
主人公は、『ヨブのごとく』の主人公の後ろの席の女の子で、主人公の友達は『黒白黄色』の主人公ですか…? 私、登場人物の繋がりが好きなので、繋がっていたことが少し嬉しかったです。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。苦手なのに、こんなにそれぞれの話にコメントを書いてくださったとは、感謝にたえません。主人公と主人公の友達については、そのとおりです。再登場する予定はなかったのですが、書き進めていくうちにそうなりました。作者にとっても思いがけない喜びでした。
食物連鎖を憎んだ少女への応援コメント
優しい友達がいてよかったです…。
主人公がまた食べ物を食べれるようになり、友達と楽しく過ごせたらいいなあ。
私もピアノ、弾いてみたいです。
友達が言っていた「ものすごく変わった子」って、『ヨブのごとく』の主人公の後ろの席の女の子のことですか…?
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。自分もピアノ弾けたらな、なんて思います。「ヨブのごとく」のあの子です。登場人物のゆるやかなつながり、この短編集は、女性が語り手の短編同士は、ちょっとだけ人物たちがつながっています。
ヨブのごとくへの応援コメント
企画ご参加ありがとうございます。
主催の箱女と申します。
一話目を読んだ時点でこれはパワーが要るぞ、と思ったので二話時点で書かせてください。
何よりもここで書きたいと思いましたので。
ヨブ! まさかヨブの名前をここで見るとは! という思いです。
聖書は解釈で常に議論の起きる難しい本ですが、ヨブ記はなかでも異質ではないかと勝手に思っています。
信じた先の話なのか、それとも耐える過程なのか。
あるいは神と悪魔の無法を外から見ている読者だけの心の話なのか。
変わり種な組み合わせだと思います。女性とヨブ記。面白いです。
企画に準じた見方ですと、最初にインパクトがあって、そのまま引っ張っていく文章の力があります。私が欲しいもののひとつです。
葬儀のほうは語り口が穏やかで自然に読まされるといった力学でしたね。
勉強になります。
重ねてですが、企画ご参加いただきありがとうございました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
ヨブ記はいろいろな人がいろいろな解釈をしているみたいですね。自分は、吉本隆明さんがヨブ記について語った講演のなかで、「ヨブへの神の返答に納得できないなら、みなさんが書いてしまえばいい、自分なりのヨブ記を書けばいいんですよ」と言っているのを聞いて、非常に感銘を受けました。この作品は、そんな言葉に触発されて書いたものでもあります。
ヨブ記が扱っているようなスケールの大きなテーマと痴漢の問題を一緒くたにするなよ、と言われそうな気もしますが、被害に遭った当人にしてみれば、その深刻さに優劣はないと思ったりもします。
丁寧なコメント、ありがとうございました。
死体たちへの応援コメント
こんにちは、コメント失礼します。
最終話まで読了しました。本当に本当に素敵な物語たちを、ありがとうございました。
たくさんの死、そしてたくさんの生を見せて頂けた気持ちです。作者さんの死生観のようなものが、美しく繊細な描写を通して広がっていました。個人的に死生観を描く小説は、自分の死生観と食い違っていたり、衝突してしまうこともあるため読むことに勇気がいるのですが、この物語はそれすらも飛び越えた小説でした。上手く感想に出来ないほどの感慨をもらえました。1話1話、大切に拝読しました。
印象深かったのは、最初と最後のお話、それから『少年の窓』です。特に最初と最後のお話には感動しました。もう一度この兄弟と出会えるとは……読了後に胸に落ちる感動を、今と噛み締めています。
本当にありがとうございました。
作者からの返信
こんにちは、冬原さん。最後まで読んでくださり、とても感謝です。
「少年の窓」は、自分でもとても思い入れがある話なので、印象深いと言っていただけて嬉しいです。これを書けたからその後も書くことができた、と思っています。
できるかぎり、こころの奥底まで降りてみよう。そう願って、一話一話、全力で書くことができた愛着のある作品なので、なにかを伝えることができたのなら、これに勝る喜びはありません。
丁寧な感想、ありがとうございます。とても励みになります。
食物連鎖を憎んだ少女への応援コメント
こんにちは、コメント失礼します。
これまで数々の"死"をこの物語で拝読してきましたが、同時に強い"生"を感じられるのが、この作品の不思議なところであり魅力だな……と感じます。この彼女の物語では、特に生を感じました。生より死を重んじていた彼女。少しでも行く末が自由なものであるよう、願わずにはいられません。
未熟なばかりに、自分の思いや感想を上手く言語化することが難しいのですが、毎度たくさんの感慨をいただいています。とても大切に読ませていただいております。ありがとうございます。
作者からの返信
こんにちは、冬原さん。読んでくださってありがとうございます。
自分はどうも暗いというか、あんまり生きたくないな、という想いの方に傾いた物語を書いてしまうのですが、生を感じると言っていただけて、とてもありがたいです。この話の語り手は、相当に生きづらい人格かもしれませんが、幸いがあってほしいものです。
丁寧に読んでいただき、感謝です。ありがとうございます。
少年の窓への応援コメント
ご無沙汰しております(^^)/
僕がこの『少年の窓』という貴作を拝読して感じたのは、まさに「生と死の境界を行き来する子供」というものです。「子供」というのは語弊があるかも知れませんが、母親の死が前提にあることからして、「親」と「子供」というふうに分けて考えました。
両親の死を漠然と捉えつつ、猫のお陰で活力を得る……のとは少し違いますが、まだ死んではいけないというふうに心変わりをする主人公。
毎度のことながら、「こ、これが現代ドラマの威力なのか!」と驚かされております。
逆に、貴作のような(一見)重いテーマを背負った作品でも感動するだけの余力が自分(岩井)にあることに、安心を得ている面もあります。
主人公もまた、そういったことで安息を得られることを願ってやみません。
作者からの返信
お久しぶりです、岩井さん。読んでくださってありがとうございます。
境界を行き来する子ども。まさしくそういう存在を描こうとしました。こころが動く余地があるなら、それは生きる力につながるのではないかと自分も思います。この少年も、猫という存在にこころを動かされたなら、まだ生きていけるのではないかと、そう願ってやみません。
コメント、ありがとうございました。
少年の窓への応援コメント
言葉を持たない存在が好きだった少年は、言葉を持たない存在になった母親と猫の、言葉によって外の世界へ脱出する。
つまり少年にとって言葉とは外側に引っ張られる力であり、自分を現状に置いておいてくれる言葉のない存在が心の拠り所だった。
少年自身は決して自分の世界にだけ留まることを望んではいなかった。だからこそ自分の世界で言葉を絶やさなかった。
前作の水面の鳥とこの窓の猫は共通して、少年を外の世界へと導く存在になっている。
読んで、悲劇ではないと感じましたが、「第一回現代人の悲劇展覧会」に出展していただけて嬉しいです。貴方が悲劇だと思っていれば十分に悲劇ですからね。
ありがとうございます。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
鳥と猫は外の世界へ導く存在になっている、という指摘には、なるほど、と思わされました。作者のくせに、なんだか他人事のようですけど。
そういわれれば、悲劇ではないのかもしれませんね。哀しい話だとは思っていますけど。
コメント、ありがとうございました。
雛鳥の葬儀への応援コメント
こんにちは、コメント失礼します。
この度は連作短編企画へのご参加ありがとうございました。
読み終えた瞬間に、ため息をついてしまうような素敵な作品でした……兄と弟に映る鳥の姿、「死」の姿。死生観について今一度考え直したくなるような、そんな物語でした。
そしてこんなことを言っては失礼かもしれませんが、とても「美しい」と感じました。きっと、この小説の洗練された文章が内包する深みがそう感じさせてくれるのでしょうか。
個人的にとても好きな物語でした。続きも、時間のあるときにお伺いしたいと思います。
素敵な物語と出会わせてくださり、ありがとうございました!
作者からの返信
こんばんは。読んでくださってありがとうございます。
連作短編といえるか悩んだのですが、共通する登場人物が出てきたり、各話をつなげる糸はあるので、参加させていただきました。
どのエピソードにも、大なり小なり、死生観の揺らぎのようなものを描いたつもりです。美しい、と感じていただけたなら、とても光栄です。
お時間があれば、またお越しください。こちらこそ、コメントありがとうございました。
黒白黄色への応援コメント
コメントし過ぎるのも迷惑だろうと思って自制しよう、と心を決めていたのですが…私の決意の弱さよりkoumotoさんの作品の凄さが圧倒的に勝るゆえにコメントしますね。詩のような小説ですね。私は詩人って何ですかと聞かれても答えられませんし、そんな読み手として素人の自分がいくら人様の文章を讃えたところで何の説得力もありませんけど……素敵な言葉ですね、キ・イ・ロとキ・ボ・ウ。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
感想を聞けるのはありがたいことなので、迷惑なんかではないですよ。
詩のような小説と言っていただけて、とても嬉しいです。詩と小説の書き方の区別が、あまり明確にできていないのかもしれませんが。詩とはなんなのか、自分もよくはわかっていませんね。
でも、かたちはどうあれ、とにかくこころを動かせるものを書けたらいいなあと、そんなことを願っています。この作品は、書けてよかったなと思っています。書いている自分にとっても、かすかな希望をもたらしてくれるような、そんな経験になりました。
雛鳥の葬儀への応援コメント
カクヨムに来て、まだそんなに日が経っていず、この企画に参加したく、右往左往しながら、如何にか辿り着きました。
気が付けば年寄りの、星野えいた と申します。
よろしくお願いいたします。
無学無知な僕が、このイベントに着いて、最初に読んだ作品が「雛鳥の葬儀」です。
はっきり言って、驚きました。最初に当たったのが、こんな凄い文学的な作品で。
僕は、文学的な作品は、腰も気も退けてしまいますので、コメントは、と、思いましたが、一言だけ言うと、無学な僕にも、生命の神秘が浮かび上がって来る、凄い文章だと思いました。
拙作しか書けないギャンブル爺ですので、この先も読んで、学ばなければと思っています。宜しくお願い致します。
作者からの返信
こんにちは、星野さん。
読んでくださってありがとうございます。
自分にとっても思い入れのある作品なので、褒めていただけてとても嬉しいです。生きることについて、死について、いまだによくわからないし、納得もできない気がします。
暗い話ばかり書いてしまうのですが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。ありがとうございました。
きみは人殺しへの応援コメント
こんにちは。
大学の教授に、自分が人生もしくは問題の最後まで関われないのであれば、人を助けるのはエゴだ。もし、心から人を助けたいのであれば仕事にしなさいと言われたことを思い出しました。
若い頃って、自分の無力感に絶望して罪の意識に陥ってしまうものなのですかね。で、周りから聞こえてくる声に耳をふさいで生きていく。
自分は万能ではないと気づいたときから、自分のできる範囲で周りを幸せにしようと思えるのでしょうか。それが大人というものなのでしょうか。
作者からの返信
こんにちは。読んでくださってありがとうございます。
親鸞も少し似たようなことを言っていましたね。浄土から帰ってきたような人間にしか、他人を助けることはできない、と。
大人の分別はわかりませんが、人を助けようとしない社会なら、そんなものは滅んでしまった方がいいんじゃないかと、分別なく考えたりしてしまいます。極端すぎますが。
食物連鎖を憎んだ少女への応援コメント
こんにちは。
あくまでも作品への否定ではなく、意見交換のスタンスで。
僕は実存主義なので、食わなかったら死ぬ。美味しいものを食べると何だか心地が良い。だから食べる。で、動いてますね。考えてもしょうがないから食べてます。
変に頭がいい、考え過ぎるのも難儀ですね。デカルトも、もしかしたら人間、考え過ぎると食わなくて絶滅する。食わなきゃ死ぬし、考えすぎないように動物には魂も理性もないと説いたんじゃないかと思っています。
男社会もそうですね。僕は男ですが、男社会嫌いですよ。笑 勝手に競わせられるので。僕も被害者です。でも、強い男はモテますからね。というか、女性にアプローチしない男なんて、認識すらしないと思います。
人間以外の動植物にまで気が回るようになったということは、社会が豊かになったと言うことなんでしょうかね。食うものにも困ってたら食わなきゃならないし、食わない人間は子孫を遺せず淘汰されてたと思いますから。
作者からの返信
こんにちは。読んでくださってありがとうございます。
自分も肉を食べてますし、考えてもしょうがないというのは、そのとおりでしょうね。ですが、納得できない気持ちはあります。習慣だから、という事実以外に、肉食を肯定する論理が自分のなかに見出だせないことが。少なくとも、正しさ、のようなものは見出だせません。
理性を持ってしまい、生きるものに愛を抱くようになった以上、動物との関係性、その矛盾に葛藤するのは、無意味かもしれませんが、必然的なことではないかとも思います。考えたところで、動物は飼われ、殺され、食べられ、消費されますが、それでも考えてしまうのが人間ではないかと思います。考えることを使命とする哲学者が、考えすぎないように説くとしたら、それは怠慢としか思えない、といえばいいすぎでしょうか。そんな気持ちを整理しないままぶちまけた作品になりました。
害虫への応援コメント
こんにちは。
この話読んでると、発想力や共感力の未熟さ故に起こしてしまった事件を思い出しますね。
最近だとスシローとか。責任も取れないのにとんでもないことを仕出かす人も世の中にたくさんいる。しかもそれが仲間がいると余計ブーストされてタチが悪くなるもんですが、ちょっと諦めたりしています。多分、今の日本では法でちゃんと裁かれるのが真っ当な禊なのかとも。私刑と称して無関係な傍観者が罪を犯した人を棒で叩いているのを見ると腹がたちますが。
作者からの返信
こんにちは。読んでくださってありがとうございます。
どういう償いが真っ当なのか、自分にはいまだにわかりません。せめて、だれかをなぶる行為を誘発するような構造やシステムが、いずれ消えてくれることを切に願います。
少年の窓への応援コメント
こんにちは。
少年はこの後、大人に見つかって、お母さんも回収され、新しい家で幸せに生きてほしいなと思います。
多分、死に直面して得られるのは、生きるって凄いエネルギーが必要なんだって実感なんだと思います。当たり前すぎて気づかないけれども。
生きるっていうすごいことに比べたら、他の悩みなんてちっぽけに思えてきます。
作者からの返信
こんにちは。読んでくださってありがとうございます。
生きることには、たしかにエネルギーが必要ですね。もしかしたら死ぬことにも、ある種のエネルギーが必要なのかもしれませんが。
少年の今後はわかりませんが、その行く手に幸いがあればと、切に願います。
雛鳥の葬儀への応援コメント
こんにちは。
日頃、死にたいくらい辛い目に遭って生きてることが実感できなくても、身近な死に触れると、妙に血の通いが実感できるんですよね。
この物語は、初っ端の弟の死生観から引き込まれて、途中の話の転換から最後の兄のおとり作戦〜に至るまで、すごかった(言葉が出ない)です!
死体になれなかった少年少女たち。一話を読んだ限りだと二人のうち生き残った方が亡くなってしまったもう一人の死をきっかけに何か思うようなことがあるのかな? 引き続き読ませていただきます。
死って残酷ですが、残された人を癒す側面もあると思っています。
この物語も、一種癒しの物語なのかもしれないなと思いました。
作者からの返信
こんにちは。読んでくださってありがとうございます。
身近な人がいなくなってしまうと、生の実感の薄い日々を送っていても、「でも自分はまだ生きている」「自分はいつ死ぬのだろう」と考え込んでしまいますね。
短編集なので、次の話はこの話と直接の関連はありませんが、雰囲気やテーマは通底していると思っています。
死が残すのは痛みだけではない、という文章に感動したことがありますが、たしかに、そのとおりなのかもしれませんね。
コメント、ありがとうございました。
雛鳥の葬儀への応援コメント
自主企画「第1話を称える本棚」から拝読させていただきました。
雨や太陽、時に自然災害や死にさえ意味を求め享受しながら、ヒトはヒトだけを享受できないのかも知れないと考えさせられました。
一方で鳥の目にヒトはどう写るのか?
そして鳥とヒトの間で揺れ動く「子ども」の視線で見る世界や死が時に幸福で時に残酷で、大人になり忘れていたあの感覚を思い起こさせていただいた御縁に感謝申し上げたく思います。
この度は企画へのご参加に心より御礼申し上げます。どうぞ今後とも益々のご活躍を祈念申し上げております。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
自然や死、すべてに意味を求めてしまうのは、どうしようもない性《さが》なのでしょうね。子どもの頃、世界はもっと意味深く見えたようにも思えるし、無意味であってもかまわないほど遊びに夢中だった気もします。
丁重なコメント、ありがとうございました。
ヨブのごとくへの応援コメント
強烈な一篇でした。
僕は(一人称からお察しの通り)男性ですが、女性の主観でここまで痴漢という犯罪が描かれた作品に触れたことがなかったので、なおさら圧力があったのかもしれません。
淡々と、読み易い長さで綴られる貴作には、拝読中に雑念の入る余地がありませんでした。
強烈な内容を、強烈な感情描写で、しかしどこか落ち着き払った文体で。
この三つを満たした貴作は、間違いなく読者の胸を打ちます。「刺さる」よりも「射貫く」よりも、確実かつ重量感のある形で。
今日もまた、凄まじい読書経験をありがとうございました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
ぼくも男性なので、勝手に想像して勝手に描いているような、そんな後ろめたさがあります。少しでも、当事者の痛みや苦しみに寄り添うことができればいいのですが。
言葉を尽くして自作を評していただけて、とても嬉しく、励みになりました。ありがとうございます。
雛鳥の葬儀への応援コメント
はじめまして。こんにちは。
火野と申します。
此の度は企画にご参加くださり、誠に有難う御座います。
拝読した瞬間に雷に打たれたような衝撃を受けました。
完成度の高さといえば月並みですが、言葉も構成も文脈も全て洗練されていて他と一線を画している……そんな印象です。
弟の無邪気さ、というべきか不思議な人間性も、水たまりの姿も、どこか灰色の風景が脳裏に浮かぶかのようです。
突然と長文および散文を失礼致しました。
素晴らしい作品をありがとうございます。
作者からの返信
初めまして、火野さん。読んでくださってありがとうございます。
たいへん褒めていただき恐縮です。灰色の風景、とは嬉しいお言葉です。記憶のそんな淡い色彩を、描きたいと願っていたので。
自分は軽薄なので、節操なくいろいろな自主企画に参加してしまうのですが、このような丁寧なコメントをいただけて、本当に嬉しく思います。ありがとうございます。
少しでも楽しんでもらえたら幸いです。
死体たちへの応援コメント
七尾桃子さんの創作論で紹介されていて、興味を持ち読みました。
最初から最後までずっと本物でした。突き放した視点の置き方に、作家としての強さを感じました。
特に最終回の怒涛の死の羅列から、1話目のあの展開へと立ち返る流れには圧倒され、それでいて軽やかでした。
なんというか、凄かったです。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
七尾さんは、アカウントを消してしまったのでしょうか。残念です……。七尾さんの紹介が縁をつないでくれて、あらためて感謝したいです。
最後の死の羅列を書いているときは、なにかに憑かれたような気持ちで書いていた気がします。それがなんらかの迫力につながっていてくれたなら、嬉しいです。
レビューまでいただけて、本当に励みになりました。ありがとうございます。
雛鳥の葬儀への応援コメント
先日ご挨拶に上がりました、岩井です。お邪魔させていただきます。
『生と死』という深淵かつ(下手をすると)重苦しいテーマを、少年二人の視点で描くことで、見事に重要な部分だけをサッパリと描いていらっしゃるな、というのが第一印象です。
もう一つの印象は、『これが現代ドラマというものなのか!』という一種の驚き、と言いますか感銘を受けたということです。
わたくしめの拙作と違い、出てくるのは不思議な弟と、ひな鳥の憐れな死体。それだけ。
そして『雨』というものを象徴的に背景とすることで、不思議な楽しさ、しかし『これは楽しむべき事態なのか?』という不思議な想像を駆り立てられます。
またお邪魔させていただきますね(^ω^)
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
出てくる人物や要素が少ないのは、作者の視野が狭いからかもしれません。いろいろ出してしまうと収拾がつかなくなるので、ついつい引き算で書いてしまいます。
雨を見ると不思議とこころが躍るので、雨好みの子どもをはしゃがせてしまいました。哀しい話ではありますけど、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
編集済
ヨブのごとくへの応援コメント
批評企画から参りました。批評すべき点はありません。完全に素晴らしい作品でした。
思わず読了後重いため息を吐いてしまうほど引き込まれ、色々と思いが込み上げてくるような、そんな素敵な作品でした。ここには生きた、生の感情が描かれていると思います。色々と感情移入しすぎてしまって言葉が出てきませんが、大変素晴らしい作品でした。この様に素敵な作品に出会わせて頂きありがとうございます
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。そのように言っていただけて、とても嬉しいです。自分にとっても、想いや痛みを全力で注ぎ込んだ、愛着の深い作品なので、少しでもこころに引っかかるものがあったなら幸いです。ありがとうございました。
食物連鎖を憎んだ少女への応援コメント
いつぞやの企画でお世話になりました。お久しぶりです。御香スイと申します。今回の企画へのご参加ありがとうございます。うまく言葉を紡げず、この話にのみ感想を述べさせていただくことをお許しください。
気づけば、すぐにのめり込んでいました。企画の趣旨は「くどい」でしたが、全くそんなことはなく…もはやこれは芸術に近いのではと感じました。色が混ざり合った果てのセピア色の世界にそっと光が差すような。そんな情景が脳裏を掠めるんです。
そして、最後のこの食物連鎖を憎んだ少女で、鳥や聖書を読む少女をマタイ伝に落とし込むことで今までの話を収束させていく。とても美しいと思いました。
林檎は果たして禁断の実なのでしょうか。
心の貧しい人は、本当に幸いなのでしょうか。
とても考えさせていただきました。
またお会いできることを楽しみにしています。
ありがとうございました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。企画に参加させていただきました。同じ問題ばかりにぐちぐちととらわれて、くどいかな、と自分でも感じながら書いているときがあります。
「色が混ざり合った果てのセピア色の世界にそっと光が差すような」
そんなふうに、詩的に評していただけて、とても嬉しいです。食という行為そのものが原罪に近いんじゃないかと、時たま憂鬱になってしまうのですが、この作品を書いて、少しだけ解放感がありました。別に問題は解決していないし、解決不能なのかもしれませんが。
丁寧な感想、ありがとうございました。感謝です。
雛鳥の葬儀への応援コメント
自主企画へのご参加、ありがとうございます!
拝読させていただきました。
兄の言う通り、世界が増えてもその分だけ人間はいて。苛められていた弟もきっとそれが気がかりで別の世界に行くのをためらっていたのかな…?
同じようにこの世界に、環境に負けてしまった雛鳥が、鏡の向こうで楽しそうにしている様子が雨から伝わってきたのでしょうか。弟は雛鳥というあちらの世界の先輩のおかげでこの世界を脱出できたのですね。
こちら側からは水たまりの向こうの世界の様子は分かりませんが、兄を囮にしてきっと楽しく過ごしていると思いたいです。
とにかく文章が美しくて惹き込まれてしまいました…!他の作品も読んでみます!ありがとうございました!
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
どんな別世界でも、いじめも不幸も死もない世界というのは、あり得るのかなあ、とか想像しますね。地獄は具体的なイメージが山ほどあるのに、天国のイメージはいつも抽象的でふわっとしていたり。でも、別の世界での安らぎがあり得るのなら、魂に幸いがあってほしいものです。
ありがとうございました。
ヨブのごとくへの応援コメント
koumoto さま、
はじめまして。
自主企画への参加ありがとうございます。
「雛鳥の葬儀」と「ヨブのごとく」を拝読しました。どちらも胸にせまるものがあり、読むのに覚悟がいりました…。
「雛鳥の葬儀」は自分という枠組みを越えて、弟自身と弟との関係性を普遍的に捉えようとする兄の優しさ、冷静さが印象に残りました。
「ヨブのごとく」は人間性の排除に対する怒りですね。ジェンダーという考え方も捨てて、人間同士という概念を育む教育が日本には必要だと思います。
ほかの作品もぜひ続けて読ませていただきたいと思います。
イカワ
作者からの返信
はじめまして、イカワさん。読んでくださってありがとうございます。
「雛鳥の葬儀」は兄の視点で描きましたけど、もしも弟の視点で描いたら、なんてことも思います。年長者の思いやりや気遣いって、意外と伝わってなかったりする場合もありますね。
「ヨブのごとく」の語り手は、ずっと怒りつづけているような人物になりましたけど、くじけずに生きてほしいです。
少しでもこころを動かせたなら、嬉しいです。ありがとうございました。
ヨブのごとくへの応援コメント
企画から来ました。なたこです。短編集ということなので、2話についてのみ言及します。一人称で進行し、痴漢にあった”私”の感情をストレートに表現され、追体験させるような構成になっていました。”私”にとっては当然の行いも、他者から批判される。なんとも救いのない話だなと。痴漢行為を悪だと糾弾することは容易いことですが、生殖本能に基づいた行動なわけですから、消滅することは無いでしょう。それに発生してしまった心の傷は一生消えることなどありません。聖書を読む少女が一時でも、心の安らぎを与えてくれる存在となれることをお祈りするばかりです。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。被害者の方が責められるような、理不尽な仕打ちには胸が痛みます。痴漢行為が滅ばないなら、生殖行為が滅びてくれないかな、とか極端なことを考えるときがあります。敵ではない人間がひとりだけでもいてくれるなら、それはこころの支えになるのではないかと思います。コメントありがとうございました。
編集済
害虫への応援コメント
鬱企画に参加していただきありがとうございます。
ここまで読ませていただいた中で、一番良かったのでコメントを書かせていただきます。
この話の主人公は救いようのないクズで報いを受けたわけですが、それは発覚したからで、発覚して無い連中は同罪なのに全てを忘れて幸せそうに生きていくんだろうな、という社会の構図を想像すると胸糞悪いですねw
でもしかし、そういうのは人間の作ったルールで社会が作られている以上、避けようのない事なんでしょうな。許せないですが。(だって人間の作ったものは不完全だから)
しかし。
正直に嘘を言わずに生きていくのが正しい生き方?
本当にそうなんですか?
そういう、皮肉めいた一言が感じられる話でしたわ。
あくまで口を拭い続けていれば、地獄は来なかったかもしれないのにね。主人公。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。この語り手は自分でも認めているとおりにクズなのかもしれませんが、作者も大同小異のクズなので、うまく糾弾できません。せめて、人をクズにしてしまう構造が、少しでも改善されることを願うばかりです。
黒白黄色への応援コメント
自主企画から訪問させていただきました☆
https://kakuyomu.jp/user_events/16816452220126223737
わたしも毎日散歩をしているのですが、つい先日も「点字ブロック」ってどんな感覚なんだろう?と思い、目を瞑って上を歩いてみたところでした。
人の少ない田舎町だからできることですが(笑)
まあ、これまでにも何度かやってみた経験はあるんですが、すぐに方向感覚が失われて本当に怖いんですよね、あれ。
結局今回も、一、二メートルくらいで目を開けちゃいました。
視力を失ったら、どんなに絶望するだろう……。
ぼんやりと思いながらも想像の及ばなかった部分を、このお話がくっきり形にしていってくれるような気がします。
色鉛筆を折ることで色彩のある世界と決別する悲しみ、白杖を奪われて悪意を向けられた時の絶望や悔しさは、読んでいて本当に胸が苦しくなりました。
その後に声を掛けてきた人に対する警戒心も、さもありなんという感じで、主人公と同じように疑心暗鬼に陥っていました。
最後は、視覚障害と向き合いながら、心の中に音と色彩の世界を広げていくような、希望の見える終わり方でホッとしました。
自分の人生だって何があるか分かりませんし、もしかしたらこういうことも起こるかも?と、心の準備もした方がいいかなと思いました。
もし自分の身に起きたら?と考えることは同時に、このような境遇の方がいたら温もりを持って接してあげようと、改めて思うきっかけにもなりました。
この度も、企画を見つけていただき感謝です。
短編集なので一話ずつ拝読させていただいてますが、今回のお話も素晴らしかったです!
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。自分も、目を瞑ったまま歩いてみることがあるのですが、すぐに目を開けてしまいます。そのまま横断歩道を渡ったりとかは、とても出来なかったです。
目の見えない世界とはどんな世界だろう、と自分なりに想像しながら描きました。おそらく勘違いや偏見も多々あるのでしょうが、悪意を向けられた場合の恐怖、逃げることの難しさ、などは、晴眼者の比ではないのではないかと、それを考えるだけで胸が痛みます。
自分だっていつそうなるかわからない、本当にそう思います。いつどうなるか、いつ死ぬか、本当にわかりません。こころをどう準備すればいいのかもわからないです。受け入れることができれば、いいのですが。
今回も詳細な感想、ありがとうございました。毎回、企画にお邪魔させてもらってすみません。こちらこそ感謝です。
少年の窓への応援コメント
自主企画から訪問させていただきました☆
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こちらは、一、二話以上に、死に対して真正面から描写されていて、少年が生きる気力を失い死に誘われていく様子が圧巻でした。
左脳で文字を追いながら、右脳で死を体感させられるような、迫力のある内容でした。
冒頭の母親の言葉……
「私は今夜、死ぬことにしたけれど。あなたはどうする?」という問いかけ。
最初は、単に子供を心中に誘うための問いかけかと思って読み流していたのですが、読み進めるにつれ、母親の心情が推し量れる含蓄のあるセリフだったように思います。
母親は、自分の自死をまえもって知らせておきながらも、少年には生きて欲しかったと思っていたのではないでしょうか。
しかし、少年から返って来たのは一緒に死ぬという言葉。
そこで、致死量に満たない睡眠薬を少年に与え、自分は縊死を選んだのではないか……そんな風に感じました。
そう考えると、少年に薬を飲ませたあとの「ごめんね」にも、ものすごくいろんな思いが透けて見えるような気がします。
生きながら死の世界に閉じこもった少年を衝き動かしたのは猫でした。
きっとあの猫は、お母さんか、或いはお父さんの魂が呼び寄せたものなのかな?なんていう印象も受けましたが、そんな発想は陳腐かもしれませんね^^;
少年のトラウマは心配ですが、死の世界から生還した記憶は、もう二度と少年に自死を考えさせることはしないだろうな、と思いました。
今回のお話も面白かったです!長文、失礼しました(* > <)⁾⁾
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。自分なりに、精魂込めて書いた作品なので、死の感触を少しでも伝えられたなら、作者冥利に尽きます。
母親は他者として、その想いや心理は不透明なまま描きたかったので、そのように深く解釈していただけると、とても嬉しく、ありがたいです。死者が遺した言葉や行動は、取り残された人間にとっては、いつまでも記憶に焼きついて離れません。生きているかぎり、それについて考えつづけてしまうものだと思います。
猫は、魂との関わりを意識しながら登場させたので、そういう印象を与えられたなら、作者にとっても望ましいです。
いつか、少年のその後を書けたらな、とも思っています。いつになるかはわかりませんけど。毎回、とても丁寧な感想をいただけて、本当に感謝しています。ありがとうございました。
ヨブのごとくへの応援コメント
自主企画から訪問させていただきました☆
https://kakuyomu.jp/user_events/16816452219872769447
前回に引き続きご参加ありがとうございました!
前話の雛鳥の葬儀もとても面白かったですが、このヨブのごとくもとても興味深く拝読しました。
前話同様、主人公の周囲に起きた小さな世界の出来事なのに、その掘り下げ方は無限に深く、本当に引き込まれるように読ませてもらいました。
「死」というテーマのせいもあり、昔国語の時間に読んだ志賀直哉の「城の崎にて」を何となく思い出しました。
今回は、主人公の抉るような精神描写に圧倒されました。
漱石のエピソードから古今の痴漢事情に思いを馳せ「顔のない不気味な手は、百年経っても息絶えない」という言い回しにいたるあたりは、何か鬼気迫るものを感じて思わず唸らされました。
短絡的で直情的で攻撃的な……など、トートロジーを利用した心理描写も迫力があってよかったです。
不条理に憤る気持ちはわたしも共感できます。
でも、怒りって、抱き続けるのはパワーが要りますよね。
わたしは我慢強さがないので(笑)、すぐに「まいっか」と忘れるように努力しますが、引き摺る性格でもあるので、実はいつまでもウジウジ忘れられてなかったりもします^^;
自分の正しさをずっと訴え続けるって、当然のことのように思えて、実はなかなかできないことです。
傷害沙汰は決して褒められたことではなりませんが、痴漢の手首を刺した主人公にカタルシスを感じたのもまた事実。
自分はヨブになれるとは思えませんし、なりたいとも思いません。
けれど、ヨブから力をもらえたし、応援したいなとも思いました。
長文失礼いたしました。
企画の方にもまた、お立ち寄りいただけましたら幸いです(*ゝωσ)✧*。
作者からの返信
前話に引き続き読んでくださって、ありがとうございます。小さな世界を深く掘り下げる、というのは目標としているところでもあるので、大変に嬉しいお言葉です。トートロジーは、自分の文章の癖で、ついつい使ってしまいます。
作者も、すぐに諦めてしまうような淡泊な人間なのですが、登場人物はなぜだか直情的になったり諦めない人柄になったりします。そういう人に憧れがあるのかもしれません。
痴漢をなくすのって不可能なのでしょうか。百年後、もしも痴漢がなくなっていたとしたら、それはどんな社会なのでしょうね。
またしても丁寧な感想をいただけて、とても嬉しいです。ありがとうございました。
雛鳥の葬儀への応援コメント
自主企画から訪問させていただきました☆
https://kakuyomu.jp/user_events/16816452219757230594
落ち着いた筆致で綴られた、リアルな兄弟のやりとり、楽しく拝読させて頂きました。
弟を可愛がるだけでもなく、意地悪なわけでもなく、刻々と変化する兄の感情もまた、子供らしくてリアルでした。
弟は、学校で苛められていたのですね。
公園で声をかけてきたお爺さんの話も、現実に対する厭世的な気分を掻き立てて、とても上手い構成だと思いました。
いろいろな解釈ができそうですが、弟は死んだ鳥を現実世界の自分と重ね合わせ、鏡の向こうの世界で楽しく生きていると考えて嬉しそうに笑ったのかな?
そんな風にわたしは感じました。
そんな弟が、やがて水難事故で亡くなるというのは、すごく因果な結末でした。
だからこそお兄さんも、現実世界の弟を囮にして、別の世界で弟は幸せに過ごしているのかも知れない……そんな妄想をしたのかもしれませんね。
死後の世界の真実につていは誰も分かりませんが、残された人は、自らの気持ちに整理をつけるために、そこにいろいろな意味を見出そうとするのかもしれませんね。
同様の読書企画は定期的に開催していく予定なので、見かけたらまたお立ち寄りいただけましたら幸いです。
この度は、ご参加頂きありがとうございました(*ゝωσ)✧*。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。兄弟の過ごす時間を描きたかったので、感情の変化に言及していただけたのは、とても嬉しいです。弟が鳥の死について想ったこと、兄が弟の死について想ったこと、それぞれに素敵な解釈をしていただけて、作者としては望外の喜びです。死に意味を見出だそうとするのは、生きているかぎり避けられないことのように思えます。
とても丁寧な感想、ありがとうございました。あらためて感謝します。
雛鳥の葬儀への応援コメント
こんにちわ。百一里優です。自主企画への参加、ありがとうございます。
静かで素敵な文章ですね。僕と弟は同じような境遇でありながら、表裏のような性格だなと思いました。まるで僕自身のもう一つの姿であるかのように。
短編としても成立する、まとまりのよい第1話ですね。逆に言うと、次に繋がるような、もう少し後引きな感じがあってもいいかもしれません。まあ、その辺は好みの問題でしょうけれど。
作者からの返信
こんにちは、百一さん。読んでくださってありがとうございます。
弟の姿に、語り手の内面が反映していますね。たしかに、引きは弱いような気がします。一応、後々の話につながってはいるのですが。
コメント、ありがとうございました。
死体たちへの応援コメント
企画に参加頂きありがとうございました。
拝読致しましたが…、感無量の一言に尽きます。素晴らしかったです。何と言いますか、心を鷲掴みにされてドーンっと全て持っていかれたような感覚です(正直、上手く伝えられないのですが…)。
生と死を題材にしながら、全話とも深く引き込まれましたし考えさせられる内容でした。
この作品に出会えて良かったです。ありがとうございましたm(_ _)m
作者からの返信
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。自分としても、強く想いを込めた作品なので、なにかを少しでも伝えることが出来たなら、作者冥利に尽きます。コメント、レビュー、ありがとうございました。励まされました。
黒白黄色への応援コメント
読んでいて、人の想像力は無限なのだな、と思いました。
私は高校時代、実習の一つで視界を奪われて街を歩いたことがあります(杖をついて、2人1組で、手は繋がないが、パートナーになる子は危ない時には助ける約束で)
大変、恐ろしかった。
視界を奪われて街を歩くこともそうですが、もし、この実習が私が小学校のとき(いじめられていました)行われていたら、と想像した一瞬で、多大な恐怖に襲われました。
何が言いたいのかというと想像力だけで目の塞がれる世界や恐怖を描ける筆力に圧倒された、ということでした。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。自分は、そういう実習の経験もないし、視力を失った方と関わりがあるわけでもないので、きっと実態とは違うのだろうな、いろいろと誤解している面もあるのだろうな、と少し後ろめたさを覚えながら書いたのですが、こころに何かを残せたなら、書いてよかったと思えます。貴重な体験を聞かせていただき、ありがとうございました。
死体たちへの応援コメント
「暗ーい小説」企画に参加させていただき、本当にありがとうございます。
実は前から気になってはいたのですが、何となく覚悟がいる気がして一歩踏み出せずに読まずじまいでしたが、この企画で読めて良かったです。
全て読ませていただきましたが、本当に素晴らしかったです。それぞれの話ごとに感情が溢れてきて、読了感とともに切なさとかやるせなさに満たされます。
私個人としては、「ヨブのごとく」と「害虫」、「死体たち」がとても好きでした。
いや、なんというか、私の表現力や頭が足らず、全くこの作品の良さを語れないのがただただ歯痒いのですが、本当に良かったです。本当に。心から感動しました。ありがとうございます。
作者からの返信
最後まで読んでくださってありがとうございます。
想いを強く込めた作品なので、懇切丁寧なレビューとコメントをいただけて、とても感動しています。こんな暗い作品だれが読むんだろう? と思いつつ書いたので、なにか報われたような気持ちになります。どの話が好きか、具体的に述べていただけたのも嬉しいです。
書いてよかったと思えるような、素敵なレビューとコメント、本当にありがとうございました。
食物連鎖を憎んだ少女への応援コメント
繊細に過ぎる彼女にどんな言葉を掛けてあげられるだろうか?と考えてみましたが……彼女の芯に届くような言葉が私には思いつきませんでした。
食物連鎖や様々な選択の上に自らの生が成り立っていることが許せない、という彼女の言い分は分かるのですが……自らの体に影響を及ぼすほどの真剣さで悩んでいるとなると、感度とか身体性とかが違い過ぎて、私では何を言っても上っ面の言葉になってしまいそうです。
ただ「生があるから全ての苦しみがある、何も生まれなければ苦しみも生じなかったんじゃないか?」ということは私もよく考えます。
死が救いになる、というのはある人々にとっては間違いなく真理ですね。
長々とすみません、作品としてはもちろん素晴らしかったです。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
作者も、自分で書きながら、「この子にどういう言葉をかければ救えるのだろう?」と思い悩みましたが、結局、聖書の言葉を借りるくらいしか出来ませんでした。作者も答えがわからないというか、解決不能の疑問という気がします。
自分なりに真剣に思い悩みながら書いた作品なので、何度も丁寧な感想をいただけて、とても嬉しいです。ありがとうございました。
死体たちへの応援コメント
この作品koumoto 様の集大成、真骨頂と言えますね。
もう最終話……胸が締め付けられました。
死を怖れ、死を願い、死に憧れている自分、けれど生に固執する自分を
まざまざと見ました。あの兄弟の登場で泣けてきました。
生は先ではなく死の裏、すぐそばにあるものなんですね。
心に残る作品、癒されました。ありがとうございます。
いつも突然の訪問、快く応じてくださり感謝いたします。
ますますのご活躍お祈りしています。
作者からの返信
作者としても、いままで考えてきたことや思ってきたことを、上手く作品に込められたかな、と自分なりに手応えのあった作品なので、そのように感じてもらえたならとても嬉しいです。
自分の書いた言葉がなんらかの励ましや慰めになってくれるなら、作者冥利に尽きます。最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
死体たちへの応援コメント
最後まで読ませていただきました。
文のリズムが良く、丁寧に構成を練られたのではないかと思います。丁寧で綺麗な文章で、こんな文章を書けるようになりたいと心から思いました。
何度でも読みたくなる、そんな作品でした。素晴らしい作品をありがとうございます。
そして繰り返しになりますが、『人の心の弱さ…』企画に参加いただきありがとうございました。
作者からの返信
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
拙いながら、いまの自分の力を尽くして書いた、思い入れの深い作品なので、終わりまで読んでもらえるだけで、とても嬉しいです。丁寧なコメントやレビューまでいただけて、本当に感謝です。
あらためて、ありがとうございました。
雛鳥の葬儀への応援コメント
『人の心の弱さ…』企画に参加いただき、ありがとうございました。
実はこの作品、フォローして後で読もうと思っていた作品だったので、私の企画で見つけた時に驚きました。
何気ないようなやりとり、日常のワンシーンを切り取ったような描写がとても素敵だと思いました。表現が綺麗で、リアル。
最後まで読んでからコメントしようと思っていたのですが、思わず第一話からコメントを残してしまいました。もちろん最後まで読ませていただきます。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。気になる企画だったので、拙い作品ながら、参加させていただきました。
登場人物たちの何気ない時間や想いが少しでも伝わるように描けていればいいのですが。ちょっとでも楽しんでもらえたら幸いです。
死体たちへの応援コメント
今回もとても、とても素晴らしかったです。
前半はただひたすら胸を締め付けられ、どんどん死の深淵へと引き込まれ、惹き込まれていく感触がありました。
これまでに語られてきた、まだ死体にならなかった少年少女たちのすぐそばで、溢れるようにして死体となってしまった子たちが隙間を埋めるように存在していたのだと感じました。
後半の、あの一話での兄弟にまた触れられたことはとても嬉しく、少し切なくなりました。
弟くんとお兄ちゃんの呼び方がとても良かった。全てを物語っているようでもあって。
全話通して、どれも胸の内へと深く染み込んでくるような素晴らしい作品でした。
このような作品を読むことができてとても良かったです。
ありがとうございました。
そして、お疲れさまでした。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
前半は、今まで語っていなかった死が、抑圧されていたものがあふれてくるようで、ひとつひとつは短いのですけど、書いていてなんだか精神を削られました。
あの兄弟にはもう一度触れたいと思っていたので、描けてよかったです。プロローグとエピローグのような感じになりました。お別れするのは寂しさもありますけど。
何度も丁寧な感想をいただけて、本当に嬉しかったです。雨音さんのコメントやレビューに励まされました。あらためて、最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
食物連鎖を憎んだ少女への応援コメント
むきだしの魂で痛みを引き受けてしまう彼女が、この先どうか少しでも穏やかに過ごせますように、と願わずにはいられませんでした。
目をつむって不感症でいないと生きるということはどうしようもなく耐え難いものだ、と思うことがありますが、一方でまた人生においては、友達にとってのバッハや、彼女が置いていった優しさのような、”気負わず、勝手に、ただそこに存在する、という在り方で救ってくれる何か”に出会えることもすごく実感があります。
>『絶望に痛ましく震えるあの沈黙が。〜彼女の内部でその痛みは半永久的にこだました。』
上記の一連の文章は、凍えるような美しさでした。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。なにかでごまかしたり気をそらせたりしないかぎり、生きるのはあまりにも辛いことでしょうね。彼女のような心性で病んでしまう人は、けっこう多いのではないでしょうか。丁寧な感想をいただけてとても嬉しいです。ありがとうございました。
編集済
食物連鎖を憎んだ少女への応援コメント
いずれは死ぬのだから。
どんなふうに生きたっていい。
救いの言葉のように感じられました。
渇いた身に水が滴るように、言葉が心に沁み込んでくるみたいに。
いつもながら素晴らしいお話でした。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。自分に向けて書いているようなところもありますが、読む人のこころに何かを残せたなら、救いのようなものを感じてもらえたなら、これに勝る喜びはありません。詩のような、素敵なレビューまでいただけて、とても嬉しいです。ありがとうございました。
編集済
害虫への応援コメント
今回もまた、凄まじかったです。
息が詰まり、まるで自分自身を見ているかのような感覚に飲み込まれました。
過去の自分がどの立場だったか、どの立場でもあったような過去だった気もしながら、記憶の全てが曖昧になってきていること自体が一つの罪のようだとも感じます。
どの話も心を抉るほどの重みや深さ、そして死の先にある生が刻み込まれていて、本当に素晴らしいです。
多くの人に読んでもらいたい、と思えてなりません。
作者からの返信
ありがとうございます。こんな暗い話を読みたがる人いるのかなあ、なんて思いながらも、書かざるを得ない気がして書いてしまいます。この話はとりわけ個人的な動機から書いてしまいました。コメントをいただけると、とても励まされます。読んでくださって本当にありがとうございました。
雛鳥の葬儀への応援コメント
こちらにも失礼してすみません……
「心の九十パーセントが水」というフレーズがたまらなく好きです……
公園でだれかに「勝手に埋めるな」と言われてしまう場面がなぜだかわからないけど、とてもとても胸に刺さって痛いです。どうしてなんでしょう……
自他ともに認める薄っぺらな人間なので大したことを言えないのが申し訳ないのですが、この話がほんとうにとても好きです……
出会えて良かったです、ありがとうございました。
作者からの返信
こちらにも感想をいただけて、とても嬉しいです。心の九十パーセントは水、というフレーズは作者も気に入っています。痛みを伝えたいと願って書いているので、届いてよかった、書いてよかった、と、すごく励まされています。コメントありがとうございました。
黒白黄色への応援コメント
このたびは自主企画に参加いただいてありがとうございます!
あの、ほんとうにほんとうにどの話も良すぎて、嘆息するばかりです……
ひときわ好きなのが「雛鳥の葬儀」とこの「黒白黄色」です。
雛鳥の葬儀の方はそちらに感想をコメントさせていただくとして、こちらの感想をどうか述べさせていただきたく……
色鉛筆を折ってしまう場面はどうしても胸が苦しくてほんとうに泣いてしまいました。見えていたはずの彼女の色をひとつずつ手放してくような気がして……上手い言葉が出でこなくて恐縮すぎるのですが……
それでも彼女にしか見えない月を頼りに歩いていく姿に希望を見出せて、わたしもしっかりしなきゃなと思わせていただきました。
ほんとうに良いものを読ませていただいてありがとうございます。今後ともお体には気をつけて、微力ながら応援しています。
作者からの返信
企画に参加させていただきありがとうございます。
色鉛筆を折る場面は、彼女の痛みを端的に表現できたかな、と思えたので、とても嬉しい感想です。
丁寧に受け取ってもらえて、本当に感謝しています。読んでくださってありがとうございました。
黒白黄色への応援コメント
自主企画「人の心の闇が繊細に描かれた小説を読みたい!」主催者の沙風です。
参加してくださってありがとうございました……!
小説読ませていただきました。
とても面白くて読みやすかったです。
まず、タイトルに興味を惹かれて読み始め、夢中になってどんどん読み進めていきました。
心情が繊細に描かれていて、読んでいて何度も胸が締め付けられました。
また、言葉の選び方が秀逸で素晴らしいと思います。
どの物語も心に刺さりまくりました……。
素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました🙇♀️✨
作者からの返信
企画に参加させていただいてありがとうございます。こころに何かが残る物語を書きたいなあ、と憧れているので、引っかかる部分が少しでもあったなら嬉しいです。読んでくださってありがとうございました。
黒白黄色への応援コメント
今までとは少し違った展開で、それこそこれまで見えていたものとはまた違った景色を見ることができたような気がします。
リズムがあり、テンポのよい展開。
文節ごとに語られる心情。
少しずつ核心に近づいていく気配と伴う陰の気配。
少しずつ、少しずつ胸が締められていくように苦しくなっていく展開もまた良かったです。
そして最後の流れも良かった。
月を見上げる癖がある私にとって、どことなく共感できる感覚で温かい心地になりました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。少し別様の話になりました。自分は晴眼者だし、想像を語っているにすぎないので、不快に感じられる方もいるとは思いますが……。月を見上げるのが自分も好きなので、共感してもらえたならとても嬉しいです。
少年の窓への応援コメント
毎度コメント失礼してしまいすみません。
簡単に言葉にできないくらいに心が締め付けられ、動かされ、温もりを感じて、涙が溢れてきました。
素晴らしい作品だと思います。
どの作品もそうですが、最後に一筋の光が差していて、それに私自身が救われるような心地です。
読んで良かった、と強く思っています。
ありがとうございました。
作者からの返信
コメントは、いくらいただいても嬉しいです。やはり反応がないと、自分の作品がどんなものなのか、よくわからないですから。書いている自分も、救われたくて書いているのかもしれません。暗い作品ですが、読んでよかったと思っていただけたなら、嬉しいです。読んでくださってありがとうございます。
ヨブのごとくへの応援コメント
koumotoさま、コメント失礼いたします。
1話目の「雛鳥の葬儀」そして「ヨブのごとく」読ませていただいて、どちらのお話も胸を鷲掴みされるような、鈍った頭を殴られるような、その衝撃で言葉も見つからないような、そのくらい深く深く感動しました。
分かりにくい表現で申し訳ありません。
それぞれの主人公の心情、彼や彼女を取り巻くそれぞれの小さな世界と流れる日々が、深すぎず重すぎず、でも鋭利に突き刺さるように描かれていて、引き込まれるようにして読んでいました。
心が痛むことも多く「死」は常に近くを、又は自身の中を漂っているのですが、だからこそ「生」を感じずにはいられない、そう感じられました。
とても素晴らしい物語だと思います。
読ませていただきありがとうございました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。作者にとっても、自分なりに想いを強く込めた作品なので、こんなに丁寧なコメントをいただけて、とても嬉しく、励まされます。少しでも、こころになにかを残せたらなと、そんな物語を描けたらなと、そう願っています。温かい感想、本当にありがとうございます。
死体たちへの応援コメント
思いテーマですね。
安易にコメントできませんが、考えるということは大事なことであり必要なことだと、改めて考えさせられます。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。自分なりの、思考や疑問をできるだけ率直に詰め込んだ作品なので、なにか印象に残る部分が少しでもあったなら、嬉しいです。