こんにちは、コメント失礼します。
これまで数々の"死"をこの物語で拝読してきましたが、同時に強い"生"を感じられるのが、この作品の不思議なところであり魅力だな……と感じます。この彼女の物語では、特に生を感じました。生より死を重んじていた彼女。少しでも行く末が自由なものであるよう、願わずにはいられません。
未熟なばかりに、自分の思いや感想を上手く言語化することが難しいのですが、毎度たくさんの感慨をいただいています。とても大切に読ませていただいております。ありがとうございます。
作者からの返信
こんにちは、冬原さん。読んでくださってありがとうございます。
自分はどうも暗いというか、あんまり生きたくないな、という想いの方に傾いた物語を書いてしまうのですが、生を感じると言っていただけて、とてもありがたいです。この話の語り手は、相当に生きづらい人格かもしれませんが、幸いがあってほしいものです。
丁寧に読んでいただき、感謝です。ありがとうございます。
こんにちは。
あくまでも作品への否定ではなく、意見交換のスタンスで。
僕は実存主義なので、食わなかったら死ぬ。美味しいものを食べると何だか心地が良い。だから食べる。で、動いてますね。考えてもしょうがないから食べてます。
変に頭がいい、考え過ぎるのも難儀ですね。デカルトも、もしかしたら人間、考え過ぎると食わなくて絶滅する。食わなきゃ死ぬし、考えすぎないように動物には魂も理性もないと説いたんじゃないかと思っています。
男社会もそうですね。僕は男ですが、男社会嫌いですよ。笑 勝手に競わせられるので。僕も被害者です。でも、強い男はモテますからね。というか、女性にアプローチしない男なんて、認識すらしないと思います。
人間以外の動植物にまで気が回るようになったということは、社会が豊かになったと言うことなんでしょうかね。食うものにも困ってたら食わなきゃならないし、食わない人間は子孫を遺せず淘汰されてたと思いますから。
作者からの返信
こんにちは。読んでくださってありがとうございます。
自分も肉を食べてますし、考えてもしょうがないというのは、そのとおりでしょうね。ですが、納得できない気持ちはあります。習慣だから、という事実以外に、肉食を肯定する論理が自分のなかに見出だせないことが。少なくとも、正しさ、のようなものは見出だせません。
理性を持ってしまい、生きるものに愛を抱くようになった以上、動物との関係性、その矛盾に葛藤するのは、無意味かもしれませんが、必然的なことではないかとも思います。考えたところで、動物は飼われ、殺され、食べられ、消費されますが、それでも考えてしまうのが人間ではないかと思います。考えることを使命とする哲学者が、考えすぎないように説くとしたら、それは怠慢としか思えない、といえばいいすぎでしょうか。そんな気持ちを整理しないままぶちまけた作品になりました。
いつぞやの企画でお世話になりました。お久しぶりです。御香スイと申します。今回の企画へのご参加ありがとうございます。うまく言葉を紡げず、この話にのみ感想を述べさせていただくことをお許しください。
気づけば、すぐにのめり込んでいました。企画の趣旨は「くどい」でしたが、全くそんなことはなく…もはやこれは芸術に近いのではと感じました。色が混ざり合った果てのセピア色の世界にそっと光が差すような。そんな情景が脳裏を掠めるんです。
そして、最後のこの食物連鎖を憎んだ少女で、鳥や聖書を読む少女をマタイ伝に落とし込むことで今までの話を収束させていく。とても美しいと思いました。
林檎は果たして禁断の実なのでしょうか。
心の貧しい人は、本当に幸いなのでしょうか。
とても考えさせていただきました。
またお会いできることを楽しみにしています。
ありがとうございました。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。企画に参加させていただきました。同じ問題ばかりにぐちぐちととらわれて、くどいかな、と自分でも感じながら書いているときがあります。
「色が混ざり合った果てのセピア色の世界にそっと光が差すような」
そんなふうに、詩的に評していただけて、とても嬉しいです。食という行為そのものが原罪に近いんじゃないかと、時たま憂鬱になってしまうのですが、この作品を書いて、少しだけ解放感がありました。別に問題は解決していないし、解決不能なのかもしれませんが。
丁寧な感想、ありがとうございました。感謝です。
繊細に過ぎる彼女にどんな言葉を掛けてあげられるだろうか?と考えてみましたが……彼女の芯に届くような言葉が私には思いつきませんでした。
食物連鎖や様々な選択の上に自らの生が成り立っていることが許せない、という彼女の言い分は分かるのですが……自らの体に影響を及ぼすほどの真剣さで悩んでいるとなると、感度とか身体性とかが違い過ぎて、私では何を言っても上っ面の言葉になってしまいそうです。
ただ「生があるから全ての苦しみがある、何も生まれなければ苦しみも生じなかったんじゃないか?」ということは私もよく考えます。
死が救いになる、というのはある人々にとっては間違いなく真理ですね。
長々とすみません、作品としてはもちろん素晴らしかったです。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。
作者も、自分で書きながら、「この子にどういう言葉をかければ救えるのだろう?」と思い悩みましたが、結局、聖書の言葉を借りるくらいしか出来ませんでした。作者も答えがわからないというか、解決不能の疑問という気がします。
自分なりに真剣に思い悩みながら書いた作品なので、何度も丁寧な感想をいただけて、とても嬉しいです。ありがとうございました。
むきだしの魂で痛みを引き受けてしまう彼女が、この先どうか少しでも穏やかに過ごせますように、と願わずにはいられませんでした。
目をつむって不感症でいないと生きるということはどうしようもなく耐え難いものだ、と思うことがありますが、一方でまた人生においては、友達にとってのバッハや、彼女が置いていった優しさのような、”気負わず、勝手に、ただそこに存在する、という在り方で救ってくれる何か”に出会えることもすごく実感があります。
>『絶望に痛ましく震えるあの沈黙が。〜彼女の内部でその痛みは半永久的にこだました。』
上記の一連の文章は、凍えるような美しさでした。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。なにかでごまかしたり気をそらせたりしないかぎり、生きるのはあまりにも辛いことでしょうね。彼女のような心性で病んでしまう人は、けっこう多いのではないでしょうか。丁寧な感想をいただけてとても嬉しいです。ありがとうございました。
痛いほどに繊細で、脆く儚げな少女の心が、とても詳細に、そして情緒的に語られ、読む者の心を強く惹き付ける。とても素晴らしい作品でした。
作者からの返信
読んでくださってありがとうございます。考えすぎて自分を追い詰めてしまう人にとっては、この世はあまりにも辛い場所かもしれませんが、その痛みが報われる日があってほしいと願っています。少しでもこころに残るものがあれば嬉しいです。