どうにかして俺が書いたことになんねえかな……
- ★★★ Excellent!!!
タイトルの通りである。
……とレビューを終えてもいいのだが、さすがにこれでは作品、そして作者に対して失礼だろう。もう少しだけ、内容について触れておきたい。
この作品は徹頭徹尾「コメディ」である。
「コメディ」と聞いて侮ることなかれ。
素人のギャグほど見るに堪えないものはないのは、ご存じの通りだ。
「え、これ面白いと思ってんの?」
「うーわ、また下ネタ……」
「寒っ……親父ギャグかよ」
ネットでコメディを書く際、書き手は常に読者の心無い反応を妄想し、内心びくびくしながら投稿するものである(少なくとも私はそうである)。
しかしこの作品はどうだ。
そんなみみっちい私の心配をあざ笑うかのようではないか。
ぶっ飛んだキャラクターに、切れ味鋭いセリフ回し、絶妙な伏線回収。
一話一話にこれでもかとばかりに詰め込まれた工夫の数々に、ページをめくる手が止まらない。
そして読み終わった時鏡を見てみるがいい。読者諸君は「にやにや」と気味の悪い笑みを浮かべていることだろう。
もはや感嘆を越えて呆れかえるばかりだ。こんなに面白い「コメディ」を描ける人間はセンスの塊か、もしくは脳内がお花畑であるに違いない(悪口じゃないよ!)
このような作品を発見でき、そして今後も読むことができることを、うれしく思う。