どうにかして俺が書いたことになんねえかな……

タイトルの通りである。













……とレビューを終えてもいいのだが、さすがにこれでは作品、そして作者に対して失礼だろう。もう少しだけ、内容について触れておきたい。


この作品は徹頭徹尾「コメディ」である。
「コメディ」と聞いて侮ることなかれ。
素人のギャグほど見るに堪えないものはないのは、ご存じの通りだ。

「え、これ面白いと思ってんの?」
「うーわ、また下ネタ……」
「寒っ……親父ギャグかよ」

ネットでコメディを書く際、書き手は常に読者の心無い反応を妄想し、内心びくびくしながら投稿するものである(少なくとも私はそうである)。


しかしこの作品はどうだ。
そんなみみっちい私の心配をあざ笑うかのようではないか。

ぶっ飛んだキャラクターに、切れ味鋭いセリフ回し、絶妙な伏線回収。

一話一話にこれでもかとばかりに詰め込まれた工夫の数々に、ページをめくる手が止まらない。

そして読み終わった時鏡を見てみるがいい。読者諸君は「にやにや」と気味の悪い笑みを浮かべていることだろう。

もはや感嘆を越えて呆れかえるばかりだ。こんなに面白い「コメディ」を描ける人間はセンスの塊か、もしくは脳内がお花畑であるに違いない(悪口じゃないよ!)


このような作品を発見でき、そして今後も読むことができることを、うれしく思う。

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