変化球にして直球。 当企画随一の異色作

自主企画、筆致は物語を超えるかの参加作品のうちの一つなのですが、本作はその中でも屈指の変化球。
ほとんどの方が現代を舞台とする中、妖刀とそれを受け継ぐ忍者と言う、まさかの歴史物となっています。

最初はただそのギャップに驚きながら読んでいましたが、この話はそんな出オチだけでは終わりません。
親子師弟の縁や、里を守る覚悟と言ったシリアスなテーマをこれでもかって言うほど真っ直ぐに書かれていて、終盤の対決シーンは手に汗握る展開。

自主企画のテーマとのギャップに驚くも良し、純粋に忍者ものとして楽しむも良しな内容となっています。

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