遺した彼は幸せだった

若くしてこの世を去った天才、彼は様々なストレスを抱え押し潰されて亡くなった。あまりに早い死。では、彼は不幸だったのか?

モーツァルトは明らかなる発達障害、日本にも裸の大将がいるし、発達障害やサヴァン症候群と天才の関係の研究も数多くあると聞きます。そして、ここにも。

彼はこの天才を世に遺して死んだ。そして、その死がひとりの天才を生むきっかけを作った。彼の死が、彼にとっての最後の仕上げの作業だったのだろう。彼は死を迎えて、実は本当の幸せを手に入れたのかもしれない。幸せの形は、思いもよらないところに転がっている。

その他のおすすめレビュー

清十郎さんの他のおすすめレビュー354