第14話

チッ、レーザーはギリギリ交わせるかな。


でも、多分もう一発くるだろうな交わしても。


オレは1本目のレーザーを交わすと私の逃避先にもう一発にレーザーが飛んでくる。


これは……また使うしか無いかな。


次は魂でも取られなきゃ良いが……


「最上位魔術……」


はぁ……


ん?


レーザーが飛んで来ない。


てか魔法陣が切られてる……


魔法陣って切れるんだ……


「な……に」


エリサさんが驚く。


エリサさんの目の前に魔法陣を切った諜報人が立っていた。


その少女は着物を着た白髪の少女だった。


左手には彼女の髪のような白い柄の刀が握られていた。


その少女はそのままエリサさんを斬ろうとするが防御魔術に弾かれる。


「なんだ、それは切れないんだ」


そう呟くと彼女はこちらの方に下がる。


この少女、見覚えがあるんだが……


「最近、魔法陣を切る刀使いがいるとは噂で聞いたが……まさかホントにいるとはな」


そしてオレの目の前にはアイラさんが立っていた。


「あ、アイラさん、お久しぶりです」


「うむ、レティシア、久しぶりだな……さて、エリサやはりお主……壊れていたか」


「あらぁ……気づかれてました?」


「あぁ、……では行くぞ」


「……来なさい。本気で行くわ」


アイラさんが剣を構えて突撃。


エリサさんは魔法陣から先程よりも強力なレーザーを撃つ。


それをアイラさんは防御魔術で防ぐ。


そして、剣でエリサさんを斬り付けるがやはり防御魔術で防がれる。


「流石ね」


「そっちこそ……な!」


「レティシアちゃん、なんかその…凄いね」


「そうですね……」


さてと、この白髪の少女に話しかけてみるか。協力出来るかも。


「あのー、先程は助けてくださってありがとうございました」


「いや、全然大丈夫だよ。私たちの中でしょって……記憶無いんだっけ?」


「やっぱ……知り合いでしたか」


少し彼女は悲しい顔をしながら


「えぇ……その内、思い出すよ」


「そっか……で、あなたの名前は?私はレティシアです」


「へぇ、こっちではレティシア……か。私は弥生、よろしくね」


「えぇ、よろしくお願いします。それで……あの大魔術師の鎮圧を手伝ってくれませんか?魔法陣を切れるようですし」


「えぇ、構わないよ」


「ねぇねぇ、弥生ちゃん、私はアリスって言うんだけどさ、さっきの魔法陣斬り、どうやったの?」


アリスさんは興味深々だ。


「まぁそれは……この戦いが終わったらね」


私たち3人は剣を構え……エリサさんの方へ走り出す。


「アイラさん、私たちも加勢します」


「ありがたい、頼むぞ」






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