第2話

さて、今のオレの状況を改めて確認してみよう。

何故か暗闇の世界の中にいたら突然自称神が出てきてお前異世界に行ってきてと言われて、かわりに特典を1つくれると言うから、最強の武器ちょうだいと言ったら拘束かかってて折れないだけのただの鉄剣(見た目だけは立派)を押し付けられ、有無も言わさず異世界に飛ばされ、挙げ句の果てにはロリ化させられた。何これ?神ってなんでもやって良いの?ねぇ?

…もう愚痴ってもしょうがないのでまぁいい加減何かしましょうか。

とりあえず持ち物を確認。サイズが今のオレにぴったりな中世ヨーロッパぐらいの時代な人が来てそうな服、その服のポッケに入ってる何枚かの硬貨。この硬貨、見覚えがないな。この異世界の硬貨なのかな?まぁ後で町みたいなところに着いたら確かめよう。

で、この剣、、、と

ふむ、この世界の硬貨(?)があるのは嬉しいな。食べ物代とか宿代とかに使えるかも知れないからな。

さっき自分の顔を確認するとき、例の剣を持ち上げるのが結構筋力的にきつかったんだけど、、、もしかして筋力とかは生前のままなのかね?ま、生前の記憶無いんだが。ただ、あまり筋力があった気はしない。

とりあえず素振りでもしますか。

まずは縦に振ってみましょー

…剣が手から滑り落ちて、吹っ飛んで、木に突き刺さったね。ここ人気のない森でよかった。

じゃあ、次は横方向に…

、、、痛い。ロリ化させられたせいで自分の身体の重心に慣れてなくて、こけた。下手してたら剣が自分の身体に突き刺さって死んでたね。危ない危ない。

…今のままだと剣を振るのも危ないね。とりあえずこの世界がどんな世界なのか知りたいな。町でも探してそこにいる人に聞いてみましょうか。

そう言えばこの森からどうやって抜けるんだろうか?

適当に歩いてみるか。地図とか無いし。

とりあえず正面の方に、、、この先崖だね。

じゃあ後ろは、、、行けそう。

じゃあ後ろ方向に進んで行こう。

…意外とあっさり抜けられた。道みたいなのがあるからこれを辿っていけば街に着くかも。

…今更だけど言語とかって大丈夫かな?

俺、日本語とかろうじての英語しか知らないよ?てか、異世界の言語とか誰も知るわけないか。ま、まぁ、聞けば分かるでしょ。

…我ながら完全に脳死。

ん?道端でなんかいかにも魔術師ですみたいな格好しているお姉さんがよくRPGとかで見るスライム的な敵に追いかけられてる、、、

てかなんで俺、ゲームとかラノベとかの知識が多いんだろ?生前はオタクかなんかだったのだろうか?

ま、とりあえず良いや。あのお姉さん助けたいんだけどね、自分の筋力では振れないような剣しか持ってないから助けようとすると俺が死ぬ気がするんだ。だからまーここは、とりあえず誰かにここで困ってる人いるよーって言えば、、、周りに草しかないし誰も居らん…。

「そこの剣を持ってる方、助けてくれませんかー⁈」

…俺のことだな。

「はぁ、やるしかないか」

って言ってもどうしようか?

にしても言葉日本語で良かった…たまにはいいことするじゃんあの神

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