異世界転生して最強の聖剣を貰ったがまったく使えない上に何故か女体化させられた件
@ss353
第1話
…気づくと俺は暗闇の中にいた。
ここは何処でなんでこんなところにいるんだろう。ダメだ、そもそも今までの事がほとんど思い出せない。かろうじて、自分が高校生で性別が男性だったことだけは覚えているが名前とかは思い出せない。
「ここは死後の世界だよ」
と言う声が突然聞こえた。
声の高さから少年だろうか?
声の主は相変わらず真っ黒なので声の主は見えない。
「という事は、、、俺は死んだのか」
俺は思わずそう呟いた。何も覚えてないが虚しい感じが俺の心を満たした。
「そうだね。まぁ、死因は教えてあげたいところだけど死人に生前のことは教えてはいけないってルールがあるから、教えられないんだ」
「ところであなたは誰なんですか?」
「僕は神だよ」
人間は死ぬと神に会えるのか、、、
「で、私はこれからどうなるのでしょうか?」
地獄行きとかはやめてよ?そんな悪いことした覚えはないし。
「君には今から異世界に行ってもらうよ」
はぇぇ、なんか生前に見たラノベとかアニメとかで見覚えのある展開だなぁ。ていうか、生前の記憶消されてる的なことを神様は言ってたけどあくまで俺が今までした行動とかは確かに記憶から抜かれてるけど、生前に得た知識は覚えてるんだね。
「ただ、異世界に行ってもらう代わりに何か好きなものを1つあげるよ」
おぉ、やっぱあれかな?知らない土地でこれから生きなきゃいけないから、、、
「じゃあ最強の武器で」
物理的に強ければとりあえず生きていけるでしょ
「最強の武器だね。はい、この聖剣エクスカリバーをあげるよ。君の行く世界では最強だよ」
「ありがとうございます」
ん、、、すごい見覚えしかない武器だなぁ。まぁ、神が最強って言ってるから強いんでしょう。ありがたくもらっておこう。
これで異世界で無双して安泰な生活ができるな。
「じゃあ今からさっそく転移魔法でその異世界に飛ばすね」
おぉ、足元に光り輝く魔法陣が。これが魔法ってやつか。
「あ、そうだ。今の今のまで言い忘れてだけ…エクスカリバーには11の拘束があるんだけど、、、これ僕にすら解けなかったんだよね」
ん?嫌な予感が。
「もしかしてあれですか?拘束があると全力が出せない的な…」
「まさにその通りだね。今のままだとただの折れないだけの鉄の剣と変わらないね」
「ちょっと待てぇぇぇ!他の武器に変えろぉぉ!」
何が最強だよクソ神がぁぁぁぁ!
「んー?もう転移しちゃうから無理☆」
「ちくしょょょょ!」
「まぁお詫び程度にちょっとしたプレゼントをあげるよ。君がずっと欲しかったものだよ」
そこで俺の意識は途切れた。
…気づくと俺はどこかの森に横たわっていた。俺の手には一振りの剣が握られていた。
「ここがあの神の言ってた異世界か、、、」
あの神ほんとクソだったななんて心の中で毒づいていると俺の体に起きているある異変に気がついた。
「あれ?なんでこんなに髪が長いんだろう?」
腰くらいまで髪が急に伸びている。確か長くても耳にかかる程度だったのに。
さて、嫌な予感がさっそくする。まず、自分の顔を見たい。んー、鏡は無いし。そうだ、例の剣の刀身なら鏡の代わりになるのではと思い、俺は鞘から剣を抜き取る。うん、鏡の代わりには充分。流石は聖剣エクスカリバー。さてさて、顔を見てみますか。
あれぇ?誰この美少女?オレしかいないよなハハハ。…男なら無ければならないものは…あるよな?よし、服越しに触って確認しよう。うん、なくなってるな。胸は、、、何故か少し膨らんでるね。そして、何故か身長まで低くなってる。小学生かな?なーるほど、、、、、
なんでロリ化してんだよぉぉぉぉアホ神ぃ。
待てよ?あの神、確かちょっとしたプレゼントって、、、ロリ化のことかーい。でも、オレは別に女性になりたいなんて。あぁ、そう言えば、顔面偏差値あげたいって思ってたような、、、いや、なんで?イケメンにしてくれればいいじゃん。絶対アイツの趣味だろ。
こうして、オレのグダグタな異世界ライフは始まった。
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