第3話

さてさて、日本語が通じたのは良かったけど、、、

あのスライムみたいなのどうしよっか。

うーん、まず正面からどうどうと戦うのは無し。

スライムがどんな攻撃してくるのか分からない上にオレはそもそもこの剣をまったく使いこなせない。うーん、、、待てよ?別にあのお姉さんを助ければ良いんだからスライムを倒す必要は無くないか?なら、、、これからいける。

「お姉さん、オ、、、私の方に来てください!」

危ない、オレって言うとこだった。ここは自然に一人称私の方が良さそう。変に注目されたくないし。

「わ、わかりました」

うん、お姉さんがこっちに来た。そしてスライムもお姉さんを追いかけてこっちに来る。

オレはエクスカリバーを鞘から引き抜き、剣を地面に突き刺して、鞘の方を両手で構える。

スライムがオレの方に近づいてきて、、、おぉ、オレの目の前で跳ねた。スライムって跳ねるんだ。まぁ、でも跳ねてくれた方が良いか。空中にいるスライムに全力で鞘を叩きつけた。スライムは遠くにぶっ飛んでいった。

これでとりあえず安心。スライムが軽くて助かった。地面に突き刺したエクスカリバーを引っこ抜いて、鞘に納める。

「助けていただいてありがとうございました」

「いえいえ、とんでもないです。ところであなたは魔術師ですか?」

「えぇ、そうですよ。まぁ、さっきのを見れば分かると思うけど、、、私魔術があまり得意じゃなくて。簡単な回復魔術と防御魔術しか使えないんですよ」

この世界には魔術があるらしい。オレも使えたりして。

にしても魔術師なのに魔術が下手なのか、、、他の職業とか出来ないのかな?

個人の自由だし、思うだけにしときますけど。

「なるほど、、、ところでここから一番近い街はどこですか?」

とりあえずこの世界のことをしりたいから街に行きたい。この人に聞いてもいいけど、、、なるべく安全なとこで聞きたい。

話しを聞いている途中にさっきのをスライムのようなモンスターに後ろから奇襲されて死ぬとかありそうだし。

「えっとそれならここの道をまっすぐ行けば15分くらいで着きますよ。私の家もその街に行くんで一緒に行きましょうか?」

1人よりもこのお姉さんと一緒にいた方がなんかあった時に良さそう。

「じゃあ、短い間ですがよろしくお願いします」

私たちはその街の方に歩き始めた。

「にしても身長が低いですが、、、何歳何ですか?」

、、、何歳の設定にしようか?13歳くらいでいいかな?

「13歳です」

「13歳…まだ幼いですね。その剣は君の?」

まさか神に貰ったとは言えない、、、

うーん、記憶喪失の設定にしちゃおっか。あながち嘘じゃないし。

「あの、、、実は記憶が無くて。気付いたらあの森にいたんです」

オレは最初に目が覚めた森を指差す。

あれ?あの森、、、どこかで見覚えが

いやそんなはずは、、、




俺が森の中で脚を怪我している見知らぬ銀髪の少女を担いで何かから逃げている記憶が再生される。


何これ?

その少女は?

凄い知ってる気がするけど、、、

あっぁぁぁぁ、頭がイタイ





「これ…は…」

私の意識が遠のいていく。

「大丈夫ですか!」

お姉さんが私に呼びかけているのが見えた。

そこでオレの意識は闇の中に消えた。

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