物語を綴ることの素晴らしさ!

人の生命、生きて死ぬということの素晴らしさ、また死なないということへの苦悩。沢山のメッセージが込められたガラス細工のようにキラキラとした美しい作品だと思います。
月野さんは恐ろしさと優しさが同居した文章を書かれる作家さんで、読むたびに自分の物語を綴ることの素晴らしさを教えてもらえます。
そしてこの作品はこの作者にしか描けない物語です。
読み終えて心に残るのは人が人生を歩んでいけることの幸せ。主人公たちは試練を通して自分たちの未来を歩み始めました。絶対的な希望という言葉が今も私の心に残っています。
物語は儚くそして美しい、読了した今心に溢れるのはそっと寄り添う優しい希望です。
彼らの生きる未来が希望溢れるものならいい。
とても心を打つ作品です。
是非読んでいかれてはどうでしょうか?

その他のおすすめレビュー

奥森 蛍さんの他のおすすめレビュー1,070