温玉ちゃんのつなげた世界は♪

書き手として小説で音楽を表現するというのはもっとも難しいことの一つだと思います。
わたし自身チャレンジしたことがあるのですが、まったく上手くいかなかった。
それを表現するどころか、自在にやってのけられて文字と音のオーケストラを描かれる作者様に本当に頭が下がります。
このクオリティは黒須さんじゃないと出せないものではないかなと感銘しながら拝読してました。
不思議な温玉ちゃんに導かれてつながった世界、鏡の向こうは美女の風呂場でした……って大丈夫ですよ、レギュレーションは笑
美女ミラマリアさんは物語のカギを握る重要人物の一人です。
物語に隠された謎は一つの壮大な楽器へとつながっていきます。その楽器を巡って物語が分岐する。音楽は読者をどこへ導くというのでしょう。
とにかく圧巻なので身も心も音楽に包まれて楽しんでください。

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