ひょんなことから大聖女さまのお世話係をすることになってしまったマルティアと大聖女様の恋を描いたラブストーリーです。
そう、この大聖女様ただの大聖女ではありませんよ。
彼女には「はいいぃ?」な秘密があって……
シチュエーションがね、女子なら一回は経験してみたいようなシンデレラストーリーなんです。全女子がわたしもお世話係いたします~~と願い出たくなること間違いなしのイケメ……
いや、なんでもありません。秘密だから。うん、秘密。
いいな、マルティアちゃん。わたしもお世話係したいよ、と悶えました。
女子必見の萌えシチュエーションを楽しんでください( *´艸`)
タイトルにズバリあるのですが、大聖女様♂なわけでして。
そのお世話係に任命された下級聖女のマルティナちゃんは、白髪の容姿のせいで酷い仕打ちを受けている幸薄な子です。でも彼女は根性があり明るくひたむき、とっても可愛い主人公です。口調もですます調で書かれているので、ほんわかした雰囲気も魅力。
しかしなかなかにハードな過去を持っていたり、訳あり大聖女様の事情もそっちはそっちで複雑。そして聖女にもランクがあり、聖女仲間同士でもいろいろあったりするわけです。
さらに重要な点。キャラが良い。特に聖女仲間のダイアン。この子は推さねばなりませんよ。名前の由来に気づいたとき、笑ってしまいました。
鈍感女子と少々イジワル強引男子との恋愛要素に、異世界聖女ものとしての魅力もたっぷり。悪魔や魔女も絡んできて、ラストには究極の選択を迫られる。そこで出したマルティナの答えは、何事にも一生懸命な彼女らしいものがありました。
完結済み、一気読みもおすすめです。
最後まで読ませていただいて、こういうストーリーが思いついたら楽しいだろうな、と思わずうなってしまいました。
構成もすばらく、また複雑な展開でも分かりやすく最後まで書き上げる作者様の力量にはいつも感心させられます。
タイトルが目を引く本作ですが、実に誠実に描かれていて、「なるほどこういう事情だったのか」と、読めば読むほど理解が深まっていくのも特徴と言えそうです。
なぜ男性主人公がわざわざ女装をしなければならないのか――。
なぜ女性主人公が能力が低いと虐げられなければならないのか――。
すべての理由が明らかになった時、胸がスッとするような読後感が味わえるかと思います。
週末のお供にいかがでしょうか。
お薦めです。
数百年に一度あらわれるという奇跡の大聖女ミシェル。彼女の左手には、大聖女の証である七色の華紋が確かにありました。
教会まえの広場から、そんな大聖女さまの挨拶をうっとりと見つめていたのはこの物語の主人公。雪のように真っ白な髪を持つ、下級聖女のマルティアです。
この世界において白髪は縁起が悪いとされているため、他者からだけではなく両親からも虐げられきたマルティアですが、ひょんなことから大聖女ミシェルのお世話係に任命されてしまいます。まあ、ミシェルの秘密を知ってしまったから、なんですけどね。
作中では絶対的な秘密とされていますが、読者には最初からタイトルでネタバレされていますね。はい。大聖女さまは男です。殿方です。メンズです。
いったいなぜ、男であるミシェルが大聖女となったのか。
そしてマルティアにも、なにやら本人も知らない秘密があるようで……?
さくさくと読みやすい異世界恋愛ファンタジーですが、核となるテーマは誰もが持つ心の闇と欲望。マルティアたちがどう向きあっていくのか、ぜひ見届けてください。
ちなみに、ミシェルとはまたべつの意味で規格外なのが二章から登場する特級聖女のダイアン。
はやくも彼女を主役にしたスピンオフが書かれてしまうほどの個性の持ち主です。タイトルからして『ぶっ飛んだ聖女様の、恐怖のリサイタル』ですからね。未読の方はこちらもお読みになってみるとよろしいかと。
本作には、規格外の聖女が登場します。
まず、みんなの憧れる大聖女ミシェル様が男です。
ええ。男なのです。聖女が。
ひょんなことからその重大な秘密を知ってしまった主人公マルティアが、彼のお世話係になるところから物語は動き始めます。
聖女の園でありながら大奥や後宮もかくやという愛憎渦巻く世界。
階位の低い2級聖女のマルティアは、蔑みの対象である白い髪とも相まって、他の聖女たちからいじめられていました。
そして特別な地位を得た彼女は、更なるやっかみを受けることになり——
なぜ男性であるミシェルが聖女になれたのか。
その秘密が明らかになる時、全ての前提を覆すようなマルティアの秘密もまた明らかに?!
物語全体の雰囲気としてはコミカル寄り。
冒頭から凄まじく自然になされる世界観描写が非常に見事で、すっと物語の中へと入っていけます。
また途中からダイアン様という、独特のリサイタルを行うタイプの破天荒な聖女も登場し、とにかく楽しいです。
マルティアとミシェルのもどかしい両片想いが、お話のメイン。
一方で、本作では「自分の心に生まれた闇をどう克服するか」というテーマも描かれています。
聖女たちの間の闇。ミシェルの、そしてマルティアの闇。
人々に浄化を施す彼女らだからこそ、そのテーマはいっそう引き立つのだと思います。
多くの方にとって読みやすく、また大切なことを感じ取れる物語だと思います。おすすめです!
下級聖女のマルティアは、ほかの聖女達から虐げられていました。聖女として大きな力を持たない彼女の髪は、雪のような白色。穢れを知らない清らかで美しい御髪――かと思えるのですが、作中の世界では忌むべき髪色として見なされていたのでした。
白髪の良さが分からないなんて、何と無粋な! と拳を握りたくなる気持ちは、どうにか抑えてくださいませ。大聖女ミシェル様が、颯爽と手を差し伸べてくれますから。
麗しくて優しいミシェル様をお世話することで、自己評価の低いマルティアの心が甘く溶かされていく、ガールズラブを刮目せよ!
と、言いたいところなのですが。タイトルの大聖女の後に表記された記号、お気づきになられました?
ミシェル様は訳ありの大聖女様。うっかり彼女の秘密を知ってしまったマルティアの日常は、賑やかなものに変わっていくのでした。
ミシェル様に翻弄されるマルティアは、世間知らずでときに大胆な行動に出ることも。無自覚なマルティアの危なっかしさに、思わず顔面を隠したくなります。そんなマルティアに、普段隠している本性をのぞかせるミシェル様。読者がうっかり塵になるほど、二人のやりとりは天にも昇る心地になりますよ!
主人公のマルティアは下級聖女。
彼女は白い髪を持った女の子なのですが、その見た目が彼女の住む世界では奇妙がられてしまいます。もともと聖女のなかでも身分が低めの彼女。その見た目のせいで余計に虐げられます。
そんなマルティアですから、ほかの聖女にいびられます。ですが、その場面を大聖女様が見ていて、彼女を助けてくれます。そして、あれよあれよという間に、マルティアは大聖女様のお世話係をすることになって……
題名にも『大聖女♂』とあるとおり、じつは大聖女は男です。
なので、マルティアは男性のお世話係になってしまいましたわけです(≧∇≦)vV
下級とは言え、清く正しい聖女が男性のお世話係……トラブルの予感がしますね!しかも、ラブがらみの!!
もちろん、期待どおりにラブコメのような恋愛イベントが次々発生☆
次はどうなるの?と、ページをめくる手はとまらなくなるはず♪
しかも、マルティアには本人さえも気づいていない特殊な事情があるようで、そちらも気になる!!!!
雪のように真っ白な髪は、かつて人々を苦しめた魔女の証。人々にとって不吉の象徴である白い髪と、無色の華紋を持った二級聖女のマルティアは、周囲の冷たい視線に晒されながら、ひっそりと生きてきました。
自分の正義に酔った人間とは恐ろしいもの。白い髪を持ったマルティア即ち『魔女のような容姿の女』を迫害することに、同じ教会に属する聖女たちは罪の意識を持たないようです。
だが、聖女たちによるマルティアへの仕打ちを許さない人物が現れました。それは教会が長年探し求めようやく見つけた、七色の華紋を持つ大聖女ミシェル様。
高貴で気品に満ちた大聖女様は颯爽と現れ、思いの外がさつなやり方で、マルティアをいじめていた聖女たちを一掃します。
カッコいい! 完全にヒーローの登場です。
タイトルでネタばれてしているので隠すまでもないですが、ミシェル様は実は男。しかもマルティアとは浅からぬ縁があるようで。
不吉な見た目で生まれたため、ひっそりと日陰の花として生きて来たマルティアが、太陽のごとき光を放つミシェルから惜しみない愛を注がれる姿には、「良かったね!」と心から思えます。ミシェルにとってこの愛は、一方的なものではないのでしょうが。
豪快大聖女様(♂)と、天然清楚な二級聖女の純愛をお楽しみください。
2級聖女のマルティアは、白い髪を持って生まれてきたためにみんなから奇異の目で見られたり嫌われたりしてきました。
そんな中、国内に大聖女さまが登場いたします。
みながその麗しさと絶大な力に尊敬したり偉大だと称えたり。
もちろん、マルティアだってそのひとりです。
きっと自分みたいな者は一生声だってかけられないし、なんならおそば近くにひかえることなどないのだ、と思っていたら……。
グイグイ来る。大聖女が。
あっという間に距離を詰めてきて、あれよあれよという間に、マルティアは大聖女さまのお世話係に抜擢されます。
なぜなら。
大聖女の秘密を知ってしまったから……。
というお話ですが、マルティアの自己肯定感を取り戻すストーリーでもあります。
応援したくなるキャラのマルティア。今後、大聖女さまとの恋はどうなるのか⁉
必見です!
個人的にはですね、白髪キャラ大好きなんですよ。神秘的で素敵じゃないです?あっ、ちなみにこの場合は『はくはつ』って読みましょうね。『しらが』だとちょっと違う意味になっちゃうっていうか。
もうね、白髪とか銀髪とか、たまらないですよね。めちゃくちゃ可愛い。可愛いんですけど、なんとこの世界では気味悪がられているのです!なんでだよ!可愛いだろうが!
私が怒ってもどうにもならないんですけど。
その上、その白髪の聖女・マルティアちゃんは、力の弱い2級聖女。あるんですね、聖女にもランクっていうのが。そんなわけで、他の聖女から虐げられているわけです。いや、ちょっと待って。聖女ってそういう人達なの?どんな人にも、それこそ弱者に対しても優しく手を差し伸べるのが聖女なのではなくって?!なんで仲間の聖女いじめてんだよ!
ですが、ご安心ください。
タイトルを見てちょっと落ち着きましょうか。
大聖女様のお世話係になるのです!
2級聖女が!大聖女様の!!とんでもないシンデレラストーリーです!よっしゃ!来たぜ!マルティアちゃんの時代がよぉ!
いや、待って待って。なんかおかしな記号が見えたぞ。
そう思った方はいるでしょう。
♂って何、と。
わからない方のために説明しますね。
♂っていうのは、『雄』って意味です。つまり、男です。
聖女、とは?!
男の、聖女?!
それは聖男?いや、聖人か。落ち着け。
とにもかくにも大聖女様は、実は男性だったのです!な、ナンダッテーー!
しかもですよ。
見ました?『溺愛』の文字!
こんなのもう期待しかないですよ!
読んで!早く読んで!もうニヤニヤが止まらないから!
大聖女様の葛藤ぶりとか、いや、何に葛藤してんの、って話ですけどそこはネタバレだから!でもとにかく葛藤してるから!もう読んで!読んでください!(ゴリ押し)
白い髪の二流聖女、マルティアちゃん。
その髪と、聖女としての能力が低いために、人びとから侮られているんですが、でも、読んでるこちら側からすると、とっても魅力的な女性なんです。
実際はもっと大きな力を秘めていそうなマルティア。
優しくて力強くて、みんなのために自分を犠牲にするような、素敵なキャラです。つい感情移入したくなります。
そんな彼女が、この世界のスーパーヒロイン、大聖女ミシェルさまのお世話係になります。
美女で世界から尊敬されるミシェルさま。
なぜか彼女はマルティアに優しい、いえ、優しさを越えて、溺愛に近い。
それは、過去のふたりが関係してくるのです。
なぜ?
ああ、書きたい。ネタバレを書きたい。
でも、そこは作品をお読みください。
読みやすい文章で、すらすらと物語を進めることができます。ノンストレスの物語。面白いです。ぜひ、ご一読くださいませ。