オモイデと黄昏のモノガタリ

作者 月野璃子

74

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★★★ Excellent!!!

人付き合いが苦手な都筑颯太が、愛読書「黄昏の慟哭」の作者ダークティアラと出逢うことから物語が始まる。

捨てられ、忘れられた数々の思い出が眠るオモイデ屋……。

ダークティアラ・霧島貴音が手放したノート……。

そのノートを受け取った颯太の運命が、クラスメートを巻き込みながら動きだす!

天使の願いは、未来の希望となるのか……。

ファンタジックでミステリアスな、とても魅力的な作品です!

★★★ Excellent!!!

人の生命、生きて死ぬということの素晴らしさ、また死なないということへの苦悩。沢山のメッセージが込められたガラス細工のようにキラキラとした美しい作品だと思います。
月野さんは恐ろしさと優しさが同居した文章を書かれる作家さんで、読むたびに自分の物語を綴ることの素晴らしさを教えてもらえます。
そしてこの作品はこの作者にしか描けない物語です。
読み終えて心に残るのは人が人生を歩んでいけることの幸せ。主人公たちは試練を通して自分たちの未来を歩み始めました。絶対的な希望という言葉が今も私の心に残っています。
物語は儚くそして美しい、読了した今心に溢れるのはそっと寄り添う優しい希望です。
彼らの生きる未来が希望溢れるものならいい。
とても心を打つ作品です。
是非読んでいかれてはどうでしょうか?

★★★ Excellent!!!

 捨てられ、忘れ去られた思い出たちが眠るオモイデ屋。死神と天使。不死の命。神と呼ばれる者。物語と現実。そして、妖魔と黄昏庭園。

 とても美しく幻想的。けれど、その中心にあるのは人の切実な願い。たくさんの想いと願いが交錯する現代ファンタジーです。

 繊細に描き出される悲しみと希望。過去と未来を繋ぐ想い。やわらかくも澄んだ空気に包まれる、独特な世界観が魅力的な物語。それぞれの想いが紡ぐ、願いの行方をぜひ見届けてください。

★★★ Excellent!!!

人付き合いが苦手な、高校生の男の子、都筑颯太。
彼は兄が働く古物商店【オモイデ屋】に向かう途中、一人の青年とすれ違う。彼は颯太が大好きな小説の作者で、そこから運命が動き出す。

死神や天使が出てくるファンタジー要素の濃い作品ですが、激しいバトルがあるわけではなく、描いているのは人と人との繋がりと、暖かな願い。
時に心を暖めてくれて、時に切なさで胸がキュッとなるような文章が、物語の世界観をカラフルに染めています。 

個人的なイチオシキャラは、【オモイデ屋】の店主の和嶋時雨さん。
優しい彼は場を和ませてくれて、閉ざされた心を開く天才。読者の心も暖めてくれる素敵な人物です。

★★★ Excellent!!!

颯太は、兄の働く古物商店に売られた一冊のノートを手にする。それは彼の愛読書、【黄昏の慟哭】の作者、ダークティアラが書いたものだった。

そこから颯太はダークティアラに纏わる事情を知っていく事になるのですが、ジャンルにも書いてあるようにこの物語は現代ファンタジー。当然起こる話も、現実離れしたものとなっています。
なのに本作が読む人の心を惹き付けて話さないのは、物語の核となっているのが、「人の願い」という誰にとっても寄り添えるものになっているから、そしてその描写が非常に優れているからだと思います。

事情が明らかになる度に、そして揺れ動くそれぞれの心情を見る度に、時に切なく、時に温かく、まるで直接心に触れてきたように感情が揺さぶられます。
願いが織り成す物語に、あなたも心揺さぶられてみてはどうですか?

可愛い犬やハムスターも出てくるので、動物好きな方は必見です。

★★★ Excellent!!!

綺麗で繊細な描写。世界観。そして言葉。
それらがうまく交わり合い、幻想的な雰囲気を醸し出しているこの作品。
「不思議な世界」が好きな方におススメです!!
キャラクター達は本当に美しく、綺麗。
読んで見る、というよりは、聞いて感じる……という感覚で読んだ方が良いのかもしれません。それほど世界観が幻想的で美しいんです!

これからの展開にも期待しています。
ついでに飯テロです。私はやられました。

★★★ Excellent!!!

颯太は兄が働く「オモイデ屋」に向かい、その途中で不思議な青年とすれ違う。
彼はなんと愛読書「黄昏の慟哭」の作者ダークティアラだった……。

個人的に大好きな「黄昏庭園」の物語です。大ファンです。
夢と現実が交差する中で、柔らかく優しい部分と厳しく暗い内容が入り混じり、読者をすっと世界へ誘ってくれます。

作者様の描写はソフトでありながらキレもあり、他の人には決して表現できないような独特の技術があるのだと思います。
センスある言葉使い、適度に場を和ませてくれる可愛らしい動物たち。
脳裏にパステルカラーが広がる……そんな物語。
どんな形で終着するのか最後まで楽しみです!

★★★ Excellent!!!

作者様の世界観に引きこまれてしまいます。

繊細で儚げで、救いを求める登場人物たち。
読者としても、救いの手を差し伸べてあげたくなるような気持ちになります。
しかし、読み進めていくうちに、優しい心に触れて、いつしか読者の方が救われているのです。
今作もそんな展開になっていくのではないでしょうか。

作中には謎が多く散りばめられ、ミステリーの要素もあります。
また、恋愛感情を抱く人物もいて、恋の行方にも注目です。

言葉選びや見せ方にも工夫があって、一つひとつの言葉をとても大切にされている様子が伝わってきます。
心の深い部分に訴えかけてくる作品ではないでしょうか。
おすすめです。

★★★ Excellent!!!

学校帰りに兄が働く古物商店『オモイデ屋』に向かう途中で、主人公は奇妙な青年と出逢う。

その青年は『黄昏の慟哭』の作者ダークティアラだった。

作者様の独特な世界観は、読み進めるうちに読者を幻想的なファンタジーの世界へと誘います。

捨てられ、忘れられた思い出が眠るオモイデ屋で起こる不思議な出来事。

果たしてそれは夢か現実か……。

重苦しい雰囲気を和ませてくれるのは、可愛い動物達。

まだモノガタリは始まったばかり。
散りばめられた謎と、モノガタリの結末が気になります。


(第9話 拝読後のレビュー)