単なるチートじゃない、異世界転生者アリサの理解者は書記官のカイです

異世界から転生してきたと言いはる王女アリサは、ときどきこの世界にはない単語を口にする。
周りは彼女を欠陥王女として見るけれど、王妃と書記官カイは理解を示していて……。

異世界転生してその記憶を持つことは、他の作品だとチートとなりがちですが、この作品を読んでいるとそれはそれで酷なことなのではないかと違う感想を抱きました。
だって、とても悩んでいる幼少時のアリサが可哀想で可愛くて。
それを単なる変な王女、ではなく面白いと感じるカイがいて、物語が楽しくなっています。

しかし、やっぱり異世界の知識を役立てるシーンもあって、「おおお」と感動。
アリサとちょっと対立するロザリーの存在もスパイスとなって、ハラハラします。

癒しとどきどきをかね合わせたこの作品、最後まで目が離せません。

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