沙帆媛伝――竹野国の物語

鍋島さんの作品は毎回正座して読むというかそれなりに心のチャンネルを上げないと読んではならないような気がしてて、そんで読んでみたら余りの強さに全身が沸騰して塵になるような感じなんですけど本当に安定の威力で四肢が焼け爛れて消滅しました…今はこれを口述筆記で書いている次第です…

今回の作品に関してはサスペンス的な読ませ方とか誰もが喜んじゃうような落とし方とかそうゆう技術的なところももちろんあるんですけど…何より文体とかそうゆう強さみたいなのによって作品自体が強いのですごくてすごいです。（小泉構文）

とにかくみんな読むべき作品なのでみんな読んだほうがいいと思います。（小泉構文）

竹林には閑雅で美しい印象があり、静謐の象徴として扱われたりもしますが、一方で旺盛な栄養繁殖力で周囲の林をなぎ倒しながら繁殖し里山で外来種問題を引き起こす等恐ろしい植物としての一面もあり、作中の竹林に恐ろしい神事の舞台という不気味な役割が与えられているのにも納得しました。
読んでる途中、生き埋めにされるってどんな気分なんだろう……って考えて何だか怖くなってしまいました。