二
印を得た娘が一人であるならば、必ずその娘が次の女王であると思われたから、人々は大いに喜んだ。
ところが
天命に逆らうとは何という恥知らず、恩知らずであろうか。母の
八代女王は深く悲しみ、一家の
そのように多くの命を捧げ炎にくべて八代女王が命の限り祈ったので、その年は軽い飢饉で済み、冬の訪れと共に八代女王は崩御した。翌年は喪に服し、この年は大飢饉であったが、前の年から八代女王があらかじめ備えさせておいたためにそれほどの人死には出なかった。
その次の年にようやく再びの女王撰びを行うことができた。九代女王には、
後世の娘たちは決してこのような間違いを起こしてはならない。天に祈り地に祈る女王の
この後、
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