どうにも出来ない今から刹那でも攫ってくれ

落ちてくる雪の軌跡。夜空の様相。
綺麗な情景描写の中にある人物たちの折々の立場。
喋る者も喋らない者もみんな確かにそこにいて、歩んでいる人生を感じることができました。
主人公が自分の境遇に揺れている心情が儚げで、とても切なくなる。けど最後には——