伸ばした手が描き出すのは奇跡かそれとも……

壮大なプロローグで始まるこの物語。
重い雰囲気を作り出す文章が、その世界を、人々を、まるで映画を見ているかのように見事に描いていますし、キャラクター達の魅力も余す事無く引き出されています。
ヒロインの二人が静かに紡ぎだす物語は儚くもあり、美しくもあり、恐ろしくもあります。

ゲームのような生ぬるい世界ではなく、古き良き本当のファンタジーの世界がここにあります。

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