なぜ十二文字の後書きを書けたのか。

この物語の完全なるポイントはそこです。大賞とか、融和とか、差別とか、多分そういうことじゃない。勿論それがないと物語が物語にならないのはあるでしょうけれども。

そのポイントはこれです。

マスターは、信じていた。

これ。これ以上はバレるので書けない。何を信じていたかは、本当にネタバレになるので書けないのですが、人に何かを頼むときに大前提となる条件と言ったら。

半信半疑で信じていたんじゃないんですよね。本気で信じていたんですよ。本当に本当に、本気で。

これに気がついたとき、なんて強烈なヒューマンドラマなんだと思いました。
今書いてて思いましたが、ここでやっと差別区別が生きてくるんだなと思いました。その人への思いは対等。

一読でわかる人は相当です、言葉を探りながら、これが成立するときの条件ときたら、そういうのを意識して読んでみて下さい。

繰り返しますが、信じないと出来ない行為です。

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