空想自傷

作者

55

19人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

主観的な感想になっちまいますが…。

淡々と、お茶でもしているかのように、カジュアルに紡ぎ出される心の吐露。

空想の必要性、物語の必要性、現実世界で生きる私たちと、頭の中で生きる、自分しか知らない「私」と、どうやって折り合いつけていくんだっけ、っていう問いかけ。

…まとはずれなレビューだったらごめんなさい。

とにかく、作者さんは本気で書いてるなぁ、っていうのがテキストに現れてました。

★★★ Excellent!!!

まさに「死と狂気はあらゆるものを魅惑的にする」を体現した描写でそそられました。
空想と現実の境界線は常にせめぎあっていて、ODや軽い自傷から始まって、じょじょにかつて空想だったことが現実を侵食してゆきます。浸食されてみると、それは予想以上に抜けられない沼ということがわかってきます。

本作品は境界線がまだ社会の良識の枠内におさまっている話ですが、空想は熟した果実のように甘美な匂いを漂わせており、それが見事に描写されていてよかったです。

★★★ Excellent!!!

描写力に思わず唸ってしまう、そんな作品だ。

心情描写がとても好きだ。
抽象的な表現と直接的な表現のバランスと混ざり方が絶妙だ。
「気持ちいい」というそのまま心情を表す言葉を使う。
例えば、と例示を提示する。
これらをうまく組み合わせて、自分だけの世界観を創りあげている。
読んでいるこっちはその世界を眺めているだけ。それだけなのに、深く心に残り、描写が印象に残る。

リアルな描写がこの作品の特徴だと思う。
『空想』だけど、『リアル』。
この一種の矛盾が、この作品の独特的な雰囲気を醸し出しているんだと思う。

世界に呑み込まれる、そんな作品だ。

★★★ Excellent!!!

これは私のことじゃあないか!!

読んだ瞬間、顔が赤くなるのを感じた。

目の前で繰り返される、空想自傷。

こんな完璧なまでに自分自身が考えたことが文章化されて、他人の本棚に眠っているだなんてことがあるだろうか。

まるでこの作者は、私の頭を覗き見たように、事細かに、描写しているっ!
そう思わざるを得ないほどに写実的な心理描写が、光っては翻って、私の皮膚に浸透していく。
まるで、作者そのものが文字になって、私の中に入ってくるよう。
そうして私に吸収された作者は、私の頭の片隅に居場所を創る。
きっとまた、私が言語化するより早く、私の気持ちと想像を、一字一句間違えることなく創造する。
なんという気持ちなのだろう。
嬉しい? 恥ずかしい? 悲しい? 楽しい?

——絶対共鳴。

私はこの気持ちにそう名前を付けた。