その魂に魅せられて。鮮烈に色彩踊るあの日々は、やがて君の輝きとなる。

絵を描く彼女と、歌う彼。そんな、実に青春ドラマらしい二人が出逢い、ともに夢を追い――、情景を多めに描いた水彩風アニメーションのような短編です。

ただがむしゃらに夢を追う若き心も、いつかは大人になってゆく。
夢を叶えるものもいれば、夢を捨ててしまうものだっているのでしょう。それが、時の流れというものです。

それでも、ひたむきに何かを追いかけていた日々は、どんな形であっても魂に残るのだと。
今は日々に追われて忘れていたとしても、どんな形で運命が巡りあうかなんて、わからないのですよね。

個人的に、最終話がすごく好きです。
対話よりも雄弁に伝えられるモノがある、その関係性を私はとても羨ましく思ったのでした。
ぜひ読んでみて、白黒画面の向こうに踊る色彩と音を感じてください。

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