若者たちはそれぞれの想いを胸に理想の階段を駆け上がる
- ★★★ Excellent!!!
セト、エル、バルアダンを中心とする「アスタルトの家」の仲間たち。それぞれが将来の夢や希望を胸に抱いて勉学や仕事に励んでいた。そんな彼らが成功の階段を昇っていくに従い、次第にクルケアンに渦巻く陰謀に巻き込まれていく……。
詳細に作り込まれたオリジナリティー溢れる古代魔法文明都市の世界感、神殿と騎士団の対立を中心とした政治ドラマ、過去と現在を繋ぐ歴史ミステリー、それらの要素を横断していく若者たちの群像劇、そして熱い展開が目白押しの戦闘描写!
正に全ての要素が詰まった注目すべきハイファンタジーと言えるでしょう。
但し、群像劇であるがゆえに登場人物が多く、かつそのキャラクターごとに話が切り替わって行くので、序盤は物語が進むのがゆっくりに感じるかも知れません。しかし、魔獣の工房編の後半の展開は激アツなのでそこまでは、是非読み進めることをお勧めします。