概要
風呂から風呂へ。騎士の境遇に、涙なくしては読み進められないかも!?
正月出勤を控え、温泉宿で短い休息に浸っていた主人公は、入浴中に不慮の事故で異世界に転生してしまう。
そこで出会う、暗黒騎士との邂逅と風呂トークの物語。
そこで出会う、暗黒騎士との邂逅と風呂トークの物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!忠義を尽くすための理由
人は、意味もなく忠義を尽くすというのは難しい。
形のない恩義に対して忠義を尽くし続けることは難しい。
得てして、その恩義を別の形にする。
わかりやすい指標として、やはりそれはお金であったり待遇だったりする。
人は、対価をもって忠義を尽くすことがわかりやすくて好きだ。
しかし、動物的衝動を嫌う人間は理性という謎の根性論でお金を汚いという。
騎士は。
騎士はなぜ忠義を尽くし、主のために忠実に働くのか。
いや。
忠実に働きたいと思えるのか。
自身のプライベートが豊かになるなら、私も忠義を尽くそう。
しかしそれがなされないのなら、愚連隊になるしかない。
…盛り場を歩くだけの「懐」もない私は愚連…続きを読む - ★★★ Excellent!!!異世界の温泉。3分間であなたの心もリラックス☆
冒頭から引き込まれます。
別府の温泉につかっていたはずなのに、いつのまにか見知らぬ場所にいた主人公。
見慣れない生物の出現。
ひしひしと感じる、身の危険。
――そして、暗黒騎士の登場。
不可解な状況に戸惑う主人公の様子に、何が起こったのかとドキドキしながら読み進めました。
やがて、とんでもないことに気付きました。
「あっこれギャグだ」
とても文章が巧いです。
テンポが良い。状況の描写もわかりやすい。
そして、なにより「間」の取り方がめっちゃうまい。
同じパターンを繰り返しつつ、豊富なバリエーションを見せ、最後はスケールが大きい話になってゆく。
笑わせ方がうまいなあとつくづく感心しました…続きを読む