ちりばめられた切なさ

何故か読み終わった時、ガラスの破片が思い浮かんだ。

割れてしまったガラスはもとには戻らない。しかし、破片はキラキラとして綺麗だが、触れると血が出てしまう。そのままでいるよりもむしろ存在感は増している。そんなガラス瓶が思い浮かぶ小説だった。

あまりに抽象的でレビューになっていないが、事実なので仕方がない。
本作は、大輔と朝露という二人の恋愛小説であり、二人の切ない別れ話だ。

設定自体はありふれている。でも、この小説には力がある。
具体的には何と説明していいかわからない。語彙力が足らず、説得力不足のレビューで申し訳ないが、冒頭の比喩で少しでも感覚が伝われば幸いである。

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