切なさは儚さ。そういうことを身に染みて感じさせていただきました。朝露、その一語がいつまでも胸に残る一遍です。お薦めいたします。
わたしは、自分がこうありたい、と考える登場人物を書く癖があります。そして、わたし自身の現実の中で、「彼はこんな時、こう言っていたな」とか、「彼女はあの場面で凛…
朝露と言うサラッとした綺麗な単語がこの作品では比喩であったり名前であったりする形で意味を持ちます。その清廉な単語に潜む妖しさと言うか。後半に襲い掛かる不安感は主人公の心情と重なり没入感が一段と増…続きを読む
目の前からいなくなって思う、これを伝えておけば良かった。あの時こうしてれば良かった。あの時、あの時、あの時…後悔しても返らないことを思う気持ち。そんな、人生のどこかで体験したことを…続きを読む
美しく結ばれた朝露は、昼になれば消えてしまう。その名を持つ少女もまた、言いようのない儚さを抱えていた。彼らのあいだに結ばれた縁も澄み通って淡い。けれど、朝露は見た者のなかに美しい記憶を残すだろう…続きを読む
ほろ苦い青春。伝えられなかった想い。でも確かに繋がっていたことだけは知ることができた。思い出のチクリとする部分を撫でてくる、心動かされる作品でした。
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