譲れない一線を無理やり越えさせられた時、目の前の君がとてもかわいい……

 君が誘ってきた時点で、もう嫌な予感しかしなかった。用件は判っていたけれど、抗うことはできなかった。
 断りたくても断れない。自分の羞恥心と気持ちが、主人公の胸の内で大きく葛藤を繰り広げている。

 半強制的にコスプレをさせられている主人公は、大人気同人作家・粟島るい専属の売り子として、大きなイベントのたびに女装をして本を頒布しているのだ。

 その理由とは……。

 主人公が、必死に自我を鎮めようと健闘しているのを、知ってか知らずか、この物語のヒロインが攻め込んでくるのだ。その理由とやらを問い詰めてくるのだ。

 主人公の自我が崩壊する寸前、発したその理由に……。

 ここから先のヒロインがかわいい。一瞬の放心の後、真っ赤になる仕草がかわいい。
 形勢逆転したところから、防戦一方の、頬を染めたヒロインが、とてもかわいい……。