いにしえの世界、あやかしの住む山中を描く文体がすばらしく、どんどん引き込まれます。人として何を超えて何を残すのか。様々に成長するわたしたちにとっても、課された命題だと感じます。
ここ1、2年、ごぶさたちゅう。 コレクション、初めて知りました。
人の子と疑惑を向けられるあやかし。あやかしの世界で成長し、イニシエーションがあります。ずっと、どんな話になるのか、盲目の主人公のように暗闇を手探りで読み進む感じがあります。和風ファンタジ…続きを読む
流麗な文体に引き込まれる。人と、獣と、妖の世界。己に流れる血は、人の紅か、妖の白銀か。慈しんでくれた母の愛を想い、しかし母への疑惑に苛まれる。身を切るような苦悩の果てに、開眼した墨蓮の選…続きを読む
古文のような美しい文体と主人公の葛藤、物語の美しさに心を掴まれました。これぞ文才なのだと、率直に思います。今後のご活躍を楽しみにしています。
月すめば よもの浮雲空にきえて み山隠れに ゆくあらしかな 藤原 秀能 月が澄むと、四方にある雲が空に消え、深山に隠れて嵐が去っていくという意味である。 秀能は承久の乱で後鳥羽上皇に味方し、…続きを読む
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