いにしえの世界、あやかしの住む山中を描く文体がすばらしく、どんどん引き込まれます。人として何を超えて何を残すのか。様々に成長するわたしたちにとっても、課された命題だと感じます。
ここ1、2年、ごぶさたちゅう。 コレクション、初めて知りました。
何故、『母』は盲目の子の話を語ってきかせたのか、何故、『子』は『弟』を選んだのか、過剰な『何故の解』を敢えて語らぬこと、それを埋めるように山河の暮らし、妖かしの定めを美しくかつ残酷に語ること。この…続きを読む
なんと言っても地の文の濃さです。本当に昔話を紐解いているような、初めから最後まで、全く崩れない美しい文章が深く深く読者を世界へと連れて行ってくれます。主人公は盲目なのですが、山の中の場景が…続きを読む
人の子と疑惑を向けられるあやかし。あやかしの世界で成長し、イニシエーションがあります。ずっと、どんな話になるのか、盲目の主人公のように暗闇を手探りで読み進む感じがあります。和風ファンタジ…続きを読む
自分の宿命に向き合い、果断な決断を下す主人公が素晴らしいと思いました。古風な文体、和風ファンタジー的な世界観、様々な生き物に変身する主人公の能力など、魅力的な設定が詰め込まれた本作ですが、それら…続きを読む
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