屏風絵のごとく

 月すめば よもの浮雲空にきえて み山隠れに ゆくあらしかな 藤原 秀能

 月が澄むと、四方にある雲が空に消え、深山に隠れて嵐が去っていくという意味である。
 秀能は承久の乱で後鳥羽上皇に味方し、敗れて熊野で出家する。上記はその熊野で詠まれた。
 ある意味、本作の主人公がたどるであろう心境に沿った感覚を覚えたので披露した。
 詳細本作。

その他のおすすめレビュー

マスケッターさんの他のおすすめレビュー2,138