概要
歴史と伝統に守られた古都の街に、21年ごとに現れるという烏男の正体とは
古都市に住む小学五年生野上直樹の弟、野上優が火輪湖疎水で酷い姿となって発見される。街には人々の間で長らく伝えられてきた宗徳大神様にまつわる恐怖の伝説があった。遡ること千年、跡目争いの不満から謀反を起こした宗徳大神様が戦いに破れ、讃岐の国に島流しの憂き目にあったあと、崩御後怨霊と化し街に災いをもたらすようになったというのだ。翻って現代、街に21年ごとに”烏男”が出現するようになる。”烏男”は、鬼神の烏たちを巧みに操りながら、極悪非道の方法で街の人々を襲うようになる。しかしながら警察も市役所も見て見ぬふりを通し続ける。同じころ、古都大学付属病院では、ある実験が進行中だった。
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