公営放送に釣り野伏せを仕掛けよう

本作は南九州の雄、関ヶ原の暴れん坊である島津義弘公の大河ドラマを誘致すべく、奔走する男たち(女含む)の物語です。
戦国時代の島津家といえば、通なら知らないものはいない名将揃いですが、天下統一に向けた中央の戦にはほとんど絡んでこないため、あまり知らない人も多いかと思います。
主人公たちは過疎化が進む町起こしのために、一所懸命になって誘致の方策を模索するのですが、フィクションというよりは作者の考えてること、或いは行動したことを小説の体裁で公開しているようにも思えます。
関ヶ原といったら島津の退き口だ、ドリフターズといったら妖怪首おいてけだ、という方には特にお薦めです。

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