作者さんの作品を何作か読ませて頂いてるので、
「異世界転生にラーメン二郎を掛け合わせてきた!」というすぐわかるタイトルを見て、
その予想出来る濃さにぴったり合ってるだろうという安心感がありました。
異世界転生でハーレム的にモテてる、というベタなところも踏襲しつつ、
実際は、異世界転生してたヤツと入れ替わって引き継ぎする作品読者、という一捻り入れてる感じが巧妙で、
よくあるハーレム要素はコショウなどのスパイス扱いで、
本編のメインディッシュはあくまでラーメン二郎。
東西新聞のあのやさぐれ記者並みにラーメンと二郎についてのウンチクが語られる様は、
中編でここまで詳しくやるんだなと文字量に面白くなってました。
メインディッシュはあくまでもラーメン二郎、それはエピローグで語られるシーンでもわかりますし、
異世界転生モノへのアプローチはさらにそのあとインタビューでもう一捻り入れてくる上手さ。
見事に調理された、マシマシ作品。
ご馳走様でした。