アフガニスタン・イスラーム共和国〜高原に生きる戦士の国〜(中央アジア)

基礎データ

国名 アフガニスタン・イスラーム共和国

 面積 65万2225平方キロメートル(日本の約1.7倍)

 人口 2916万人(2017)

 首都 カブール

 通貨 アフガニー

 言語 公用語はダリー語、パシュトゥー語。他にハザラ語、タジク語など。

 宗教 イスラム教 スンニ派が主流

各目GDP順位 115位

一人当たりの各目GDP順位 180位

平和度指数ランキング 163位

 

・概略

 アフガニスタンは中央アジアの山岳、高原地域にあるイスラム系国家だ。国土の4分の3が高山地帯である。

 六カ国と国境を接する要地であり、かつてはシルクロードの中継地として発展した。かつてはそうした地理的な重要性、近年ではテロ組織の温床だったことから、イギリスやソ連、アメリカといった主要な大国に侵略された経験を持つ。

 

・歴史

 交通の要所として、マケドニアやティムールなど様々な王朝によって支配されてきた。1700年代にドゥッラーニ朝が興り独立国家となるが、英露の間で行われた植民地獲得競争(グレート・ゲーム)の最前線として英国の保護領となる。

 第一次世界大戦後に独立を勝ち取ってからは、共産主義クーデターやソ連軍の侵攻を経て不安定化し、イスラム過激派であるタリバンによって国土の九割を占領された。

 タリバンによる世界同時多発テロの後、アフガニスタンはアメリカの攻撃を受ける。タリバンから被占領地域を奪回した同国新政府は、今も戦後復興と治安維持に腐心している。


・経済

 お隣のイランと同じく絨毯が有名で、輸出品である。麻薬の密輸を担う組織との抗争などもあり治安が悪く、その改善なしに経済成長は望めない。


・軍事

 アフガニスタン国軍の兵員数は195,000人(2014)だ。兵力の一部は武装勢力の武装や兵員を回収したものだが、国内には未だ6〜10万人の武装勢力が存在する。

 特出した問題は国内が荒れているため教育が行き届いておらず、文字を読めない人も多いことで、近代的なな軍事行動が阻害されていることだ。


・その他

 タリバンによって破壊されたバーミヤン渓谷の石仏は、負の遺産として世界遺産に登録されている。

 馬に乗ってヤギを奪い合うブズカシという国技がある。

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