アルゼンチン共和国〜太陽に祝福された農業大国〜(南アメリカ)
基礎データ
国名 アルゼンチン共和国
面積 278万平方キロメートル(日本の約7.5倍)
人口 4449万人(2018年)
首都 ブエノスアイレス
通貨 ペソ
言語 スペイン語
宗教 主にキリスト教カトリック
各目GDP順位 25位
一人当たりの各目GDP順位 62位
平和度指数ランキング 75位
・概略
アルゼンチン共和国は国土の全長が3500キロを超える大国だ。南北に長い国土とアンデス山脈から吹き下ろす乾燥した風(フェーン)の影響で、亜熱帯、温帯、乾燥帯、亜寒帯(冷帯)の四種類の気候帯が存在する。
かつては南米唯一の先進国として名を馳せたが衰退し、「世界には四種類の国がある。先進国と後進国、そしてアルゼンチンと日本である」という不名誉な事も言われた。(アルゼンチンは先進国から後進国になった国、日本は後進国から先進国になった国という意味)
・歴史
1576年のスペイン人がラプラタ川河口へと到達、入植したことによりアルゼンチンの歴史が始まった。もともとはペルー副王領の一部だったが、1776年にはラ・プラタ副王領として単独の属領となる。1816年ラプラタ合衆国の名で独立を宣言し、1826年に革命をアルゼンチンに改めた。
1613年に南米最古の大学の一つであるコルドバ大学、モンセラ中等学校があり、関連のキリスト教施設が2000年、世界遺産に登録された。
その後はイギリスをはじめとした大国の介入や、独立した南米諸国との争い、例えばパラグアイ戦争などに苦しんだ。
二十世紀には世界の食料庫と呼ばれるほど発展したが、フォークランド諸島の帰属をイギリスと争い、1982年にフォークランド紛争起こす。アルゼンチン空軍が英国の艦艇を沈めるなど奮戦したが敗北した。相次ぐ財政破綻により、非常に苦しい状況に立たされている。
・経済
アメリカ、ブラジルに次ぐ穀物輸出国である。トウモロコシや大豆の生産が盛んだ。ガウチョと呼ばれる牧畜民が暮らしており、アルゼンチンの牧畜業を支えている。
これらは全てアルゼンチン中部の大平原パンパの恵みによるものだ。エスタンシアと呼ばれる大農園で生産される穀物と、発展した牧畜業から現在でも主要な農業地域の一角を占めている。
ブラジルの金融危機の煽りを受けて、2001年には金融不安が金融危機や経済危機に転化。政府は対外債務の支払い停止(デフォルト),兌換制の放棄(自由変動相場制への移行)を行った
・軍事
アルゼンチン軍は南米でも特に実践経験豊かであり、負けはしたもののフォークランド紛争での空軍の奮戦はあの英国をして苦しめた。2019年年時点の軍事力ランキングでは38位だ。
基本的にアメリカ軍と協力関係にあり、兵器も多くアメリカから購入している。
陸軍については、財政難から兵器の更新が間に合っておらず旧式化した装備が多い。かつては兵役があったものの廃止され兵力は減少しつつあり、現役兵力は約四万人だ。
南米で唯一国産戦車を開発した国(珍兵器なら他国にもあるが)であり、その国産戦車TAMはアルゼンチン陸軍に200両配備されている。
アルゼンチン海軍は南米第三位の戦力を誇る。かつてはイギリスやオランダから空母を購入するなどブラジルとの軍拡競争を繰り広げたが、現在は空母を保有していない。2014年時点で潜水艦三隻、大型戦闘艦十三隻、小型戦闘艦十二隻を保有していた。
海軍の保有する航空戦力は旧式で数も少ない。
・その他
首都ブエノスアイレスは南米のパリも呼ばれる美しい街並みを誇っている。健康食品として有名なマテ茶は同国発祥。
アルゼンチンといえば顔つきの太陽があしらわれた特徴的な国旗が有名だ。あの太陽は五月の太陽と呼ばれる標章で、独立戦争決起の日の太陽を様式化したものである。長い雨があがって晴れ上がった空に、兵士たちは勝利を確信したらしい。顔は当時のエクスード硬貨に描かれていた意匠を参考にしている。
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