アイルランド共和国〜誇り高きケルトの末裔〜(ヨーロッパ)

基礎データ

国名 アイルランド共和国

 面積 7万平方キロメートル(日本の5.4分の1)

 人口 492万人(2019年)

 首都 ダブリン

 通貨 ユーロ

 言語 アイルランド語(ゲール語)及び英語

 宗教 キリスト教 カトリックが主流

各目GDP順位 32位

一人当たりの各目GDP順位 5位

平和度指数ランキング  12位

 

・概略

 アイルランドはグレートブリテン島(イギリス)の西隣、アイルランド島に暮らすケルト人の子孫によって作られた共和制国家だ。

 エメラルドの島と呼ばれるほど緑豊かで、豊かな自然で育まれる牛が名産品の一つである。

 

・歴史

 イギリスの民族がケルト人、ローマ人、ゲルマン人、ノルマン人と入れ替わっていく中で、アイルランドは一貫してケルト人の暮らす地域だった。

 12世紀にイギリスによって征服されてからは英国の一部を構成した。19世紀のジャガイモ飢饉によって大量の餓死者を出すなどして一部のアイルランド人がアメリカに移住し、かのジョン・F・ケネディを輩出した。カトリック初のアメリカ大統領である。

 飢饉などによって苦しめられたゆえか独立心が旺盛強く、第二次世界大戦後に独立。しかしプロテスタント系住民の多かった北東部は英国に残ったため、IRAなどの武装勢力がアイルランド北部でアイルランド独立戦争を繰り広げた。なんとか和解したものの、北アイルランド問題の火はいまだ燻り続けている。


・経済

 1990年代以降、「ケルトの虎」と呼ばれるほどの経済成長を実現。首都ダブリンは金融特区とされた。発展の結果一人当たりのGDPではかつての宗主国である英国を凌ぐまでになっている。


・軍事

 アイルランド国防軍は正式名称をオグリー・ナ・ヘレンと呼び、義勇軍の意味を持つ。

 先進国の例に漏れず兵役は志願制。予備役を除けば兵力は約9,500名であり、内訳は陸軍約7,570名、海軍約1,000名、空軍約930名(2015年)となっている。



・その他

 ハロウィンの元となった祭りが行われている。

 アイリッシュウィスキーで知られるウィスキーの発祥地。ウィスキーの名はアイルランドの古語で命の水を意味するとか。

2019年現在、英領北アイルランドで新IRAと呼ばれる組織が復活しつつある。北アイルランド紛争が再燃すれば、アイルランドも対応を迫られるだろう。

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