アゼルバイジャン共和国〜海風に吹かれる石油の都〜(西アジア)
基礎データ
国名 アゼルバイジャン共和国
面積 8万6,600平方キロメートル(日本の約4分の1)
人口 1000万人(2019)
首都 バクー
通貨 マナト
言語 アゼルバイジャン語
宗教 イスラム教 シーア派
各目GDP順位 88位
一人当たりの各目GDP順位 105位
平和度指数ランキング 130位
・概略
ヨーロッパロシアの南、カフカス(コーカサス)地方東部の共和制国家。首都バクーはカスピ海に面する都市で最大であり、夜景が非常に美しい。
湯治場に認定された原油温泉があるほど石油資源が豊か。
なお、カスピ海は世界最大の湖である。
・歴史
紀元前のカフカース・アルバニア王国から始まり、ペルシア、モンゴル、ロシアと様々な国に領有されてきた。第一次世界大戦の後に独立を勝ち取り、イスラム教徒による世界初の共和国を樹立した。
しかし独立は四年しか続かずソビエト連邦に編入。1800年代にノーベル兄弟らによって発達した石油産業は、バクー油田としてソ連の軍需産業と経済を支える一助となった。
ソ連崩壊による独立後はクーデターやテロに悩まされるも、潤沢な石油資源を活かして発展を遂げた。しかし混沌とした中東と大国ロシアに挟まれて、その情勢は予断を許さない。
・経済
独立後、カスピ海沿岸への投資ブームにより経済成長。パイプラインを通じての石油輸出も好調。
しかしアメリカのシェールガス開発や再生可能エネルギーの普及などで石油価格が下落しており、アゼルバイジャン経済は陰りを見せている。
・軍事
アゼルバイジャン共和国軍は、トルコ軍の援助により近代化されつつある発展途上の軍隊だ。徴兵制が存在している。
総兵力は66,950人とされ、内訳は陸軍56,850人,海軍2,200人,空軍7,900人である。(2019)
目下の悩みは隣国アルメニアとのナゴルノ・カラバフ紛争である。米・仏・露の仲介により和平を模索しているが、解決の目処は立っていない。
・その他
首都バクーはの名はペルシア語で風の街を意味し、カスピ海から吹き付ける海風がその由来と考えられている。
同都市には世界遺産に『乙女の塔』がある。モンゴル王からの結婚の要請に対し、王女が身を投げて答えたと言われる場所。
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