概要
zakuro, and so on / ver.0.6 edition
ざくろタブレットを口に含み、崩壊してゆくこの部屋、しろいゆめ、すいかようび
電話が鳴る度に少しずつずれる、似顔絵描きのクロチネさん、くぢらぢを、エンヂンボート、
霧笛だ、霧笛が呼ぶんだ、それでも。
それでもきみには素敵な話だけを聞かせたいんだ。
電話が鳴る度に少しずつずれる、似顔絵描きのクロチネさん、くぢらぢを、エンヂンボート、
霧笛だ、霧笛が呼ぶんだ、それでも。
それでもきみには素敵な話だけを聞かせたいんだ。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!近代詩耕助は推理しない。
理系分野では有名なあの大学にいた頃、
印象に残ったことはいくつかあるけれど、
「天才、という言葉をずいぶん慎重に使うんだな」
というのがそのひとつだった。
文字通り百戦錬磨の数学者たちは、
才能の深淵を知っているのだ。
どれだけ優れてもさらなる至高があるのだと
何度も体験し、思い知ったことがあるのだ。
さて、本作「zakuro」である。
私はこれを「近代詩」として読んだ。
詩がニアリーイコール「現代詩」とされて
日本では久しいが
歌にそもそもの起源がある詩というものは
あらゆる音から逃れることができないし
その意味で「近代詩」は詩として
より本質的なものだと思っている。
「zakuro」…続きを読む