ひと夏の青

夏!!!!という感じの作品でした。

いえ、夏と言っても花火ドンドン打ち上げたり祭りで踊ったりするような騒がしさではなくて、記憶の片隅に残ったセピア色の思い出といった感じです。

レビューのタイトルにしましたが、個人的に強く印象に残ったのは「海の描写」です。
一人称でありながら(であるからこそ)丁寧かつ読者の想像を掻き立てるもので、水面を突き抜ける陽射しや、岩礁にこびりついた潮の香りがふっと浮かびます。とても素敵です。

どこか懐かしさを覚える青春。その一瞬を感じたい方におすすめの作品です。

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