答えはぜんぶ「レンジャー!」ですっ

作者 綾坂 キョウ

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★★★ Excellent!!!

レンジャー訓練は陸上自衛隊で行われている志願制の訓練です。
聞いたことある人もいらっしゃるかと思いますが、その内容は「地獄」の一言。肉体から精神まで、ありとあらゆるところを追いつめられるその訓練に主人公は挑みます。
訓練が始まる前から行われる厳しい教育。反りの合わないバディ。男女間の確執。そして、それらを一切合切吹き飛ばす苛烈な訓練。体を極限まで動かして、さらに勉強までして、その後急に筋トレが始まって──。
そんな中でも、主人公は何処までも強く振舞います。いえ、振舞うという言葉は不適格でしょう。
主人公は、レンジャー小牧陽は、確かに強いのですから。

しっかりとした語り口で語られるレンジャー訓練と、それに挑む女性たち。脇を固めるキャラクター達も魅力的で、するりと感情移入して読むことができます。なにより、この題材をここまで読みやすくできるのは流石の構成力ですね!

物語はとうとう折り返し地点。今後どうなっていくのか?果たしてレンジャー小牧はこの訓練をやり遂げることができるのか?
続きも楽しみに待っています!

★★★ Excellent!!!

舞台は陸上自衛隊! その中でも精鋭と言われる、レンジャーを目指す主人公らの、厳しくも逞しい訓練課程を余すところなく描いているのが、本作だ!

その訓練課程の厳しさには、驚かされるばかりだ。レンジャー学生らは、理不尽や仲間との軋轢、離脱などに耐えながら、鬼教官らの課す訓練に日々邁進する。それらの過程を大胆に文章に落とし込み、リアリティに溢れながらも読ませる物語に仕上げている。

白眉は、厳しさの中で育まれる『キャラクタ性』と『人間ドラマ』。レンジャー学生らの個性が際立つこともさることながら、鬼教官らも含めてモブキャラにまで愛情を注いで構築されていることがよく分かる。
ここで遅ればせながら、主人公らに言及する。小牧アキラと志鷹ミズキ。彼ら――、否。彼女らは何と、初の女性レンジャーを目指す勇猛果敢なバディ。
屈強な男性でも根をあげるレンジャー訓練に挑む彼女らは、最初は水と油に見えたが次第に親和性を高めてゆく。個性溢れるキャラクタの中でも、間違いなく群を抜いて魅力的なふたりだ。

レビュー時、訓練課程は未だ道半ば。果たして、アキラとミズキをはじめとしたレンジャー学生らは、勝利の月桂冠に抱かれるのだろうか?!
先が楽しみで仕方がない、陸上自衛隊とレンジャーの魅力と厳しさが伝わってくる快作だっ!

「つべこべ言わずに読むのです!」
「レンジャー!」