最近何かと話題ですよね。『〇〇〇〇町のプ〇ル』とか、オンラインサロンとかさ。あれもこの手合いだと思うの(失礼)。
恋も仕事(ビジネス)も頑張りたい欲張りなそこのあなた。本作は読むだけで恋愛のノウハウからお仕事成功の秘訣まで全て手に入れることができ……ムニャムニャ。
駄目ですね。僕にビジネストークは向いてない。と、いうわけで率直な感想を。
面白かった! 確かに恋ってある意味「その対象への入信」であるわけだし、こういう切り口のラブコメもあっていいというか、なぜ今まで我々は気づかなかったのか? という感じ。
多分ですけど、「好きな子に呼び出された→僕にそんなラッキーがあるはずがない→怪しいものの勧誘では?」というアイディアの一点張りで進んでるんですよ、この話。そこにセックス持ち込んで恋愛物語にしちゃいましたみたいな。
やられたなぁ。その発想力に脱帽。
制作秘話とか裏話とか聞きたい。切に。
あなたには夢がありますか?
突然そう言われても戸惑ってしまいますよね。わかります。ひとくちに「夢」といっても、大なり小なり様々ですよね。「明日は贅沢して焼肉を食べるんだ!」とか「大金を手にしたい!」とか。
いわば「夢」とは未来への希望なんです。そんな未来を明るくするのは、ズバリ「お金」です。
そう、お金。そのお金を手にするには……そう、ビジネス。
そんなビジネスを教えてくれるのが、そう、「ラブコメかと思ったらネットワークビジネスでした」
まさにこのタイトルが似合う一作。
主人公の名前は知尾井暁こと「チョイ」。まぁまぁ冴えない少年で、可愛い女の子に憧れる、平凡な男子高校生。そんな彼の前に、転校生の美少女、高宮朱莉が近づいた。
「大事な話があるの」だなんて。
告白?告白だ!これは絶対、そういう流れだ!
と、思いきや。彼女が切り出したのは「ネットワークビジネス」だった……
一筋縄ではいかない朱莉のビジネストークにチョイは押されつつも、彼女を落とすために奮闘する。
魅惑の美人先輩や恋敵、はてには巨乳少女やなにやら胡散臭い青年まで、二人を取り巻くキャラクターのクセも強い。次から次へと舞い込むビジネス、ラブイベント、ビジネス。
チョイは朱莉を落とせるのか?そして、朱莉がビジネスにハマった理由とは?
ネットワークビジネスって、けっこう奥が深いんです。
気になった方はぜひ、第一話から。
さぁ、あなたもネットワークビジネスで青春をはじめてみませんか?
この人の作品の特徴を挙げるなら「勉強になる」ことが真っ先に来るだろう。
以前も異世界ものでレートの仕組みを子供にもわかるように書いていた。
今回はネットワークビジネスだ。
いやいや、それだけじゃない、新興宗……いや、それは本文で確認して貰おう。
如何にもなセールストークも、怪しいおっさんが相手ならマッハで拒否できようが、そこは自分が狙っていためっちゃ可愛い女の子となると下半身で妄想する高校生男子としてはそうはいかない。
隙あらばどうにかしてこの子と付き合うために、いや、一分でも一秒でもこの子と喋っていたいがために、怪しげなセールスを受け入れてしまうというものだ。
勿論買うわけではない。そこら辺は彼もマトモな思考を持っている(というか金がない)から大丈夫なのだが、彼女の立ち上げたビジネス研究会で二人っきりで話す時間が作れるのなら、いくらでもトークを聞こうじゃないか!となるのもうなずける。
そこに入って来る校内一の美女と呼ばれる先輩……何これハーレム?と思いきや。
全く嬉しいような嬉しくないようなハーレムが展開され(?)いろんな意味で自制心が試され(?)さらに巨乳幼女(でも女子高生だ)も入って来て、外部の生徒や他のネットワークビジネス、宗教、ああもうなんでも来いやー!
さて、主人公の運命や如何に!?
まさかのラブコメ×ネットワークビジネス! この広いウェブ小説界の中でもそうそうお目にかかれない、唯一無二の組み合わせといっても過言ではないのではないでしょうか!? 一見すると水と油レベルに遠い隔たりを感じる組み合わせですが、作者さまの手にかかるとなんと綺麗に融合してしまうんです!
正直な話をすると、わたし自身がネットワークビジネスに勧誘された経験もなければ知識もほとんど皆無だったのですが、この作品を読んでかなり勉強になりました。学べる作品というとそれだけでなんだか難しそう……とか、堅苦しいのかな……というマイナス印象を持たれる方もいると思うのですが、忘れてはならないのがこの作品はあくまでも『ラブコメ』作品であること。驚くべきことにこの題材(※褒めています)でちゃんとラブコメをしているので、良い意味で物語として非常に読みやすいですし続きが気になるのです。恋に盲目な主人公チョイ君と前代未聞の残念ヒロイン朱莉ちゃんの軽快なやりとりが本当に楽しい、可愛い、コメディセンスが炸裂していてニヤニヤしてしまいます。アオハル部分はとても甘酸っぱいです。
ニヤニヤしながら読んでいたら、いつの間にかネットワークビジネスについても学べている。学べるけれども決して説教くさくはない。この絶妙な匙加減が本作の魅力なのだと思います。
『君が彼女になるか、俺が会員になるか』
正に一言で本作を的確に表しているキャッチコピーの行方は一体? まだお読みになっていない方は、ぜひその目でお確かめください!
高校生がネットワークビジネスでアオハルするお話です。
よく思い付いたな!
よく書こうと思ったな!
そして、よくこんなに面白い作品になったな!
と、色々な意味でツッコミが追い付かない作品ですね。
テンポの良さが最強な上に、キャラクターがいちいち個性的です。ちなみに私ははーのさん推しです。
しかもちゃんとアオハルしているという素晴らしさ。
ネットワークビジネスをはじめ、疑似通貨や新興宗教も……。
画面の前の皆さんもエターナルドリーマーになって魂を解放しましょう!
普通じゃない、どうかしてるラブコメを読みたい方、とりあえず笑いたい方、あの日の青春を取り戻したい方(?)にオススメです!
捻った内容でラブコメを書ける人間ってほんと凄いと思うんですよ。
エクストリームラブコメって言うんですか。競技人口は少ないんですけど、昔からこっそりと行われていて、「いやそれは流石に無理でしょー」って、書き手も読み手も思っちゃうテーマを出して、それできっちり読者を楽しませるみたいな。
書く側にあきらかに不利みたいな状況を逆に楽しむみたいな。
けど、やっぱりそういう難しいテーマだと、地力がきっちり出ちゃって。どうしてもどこかで、無難なキャラネタに逃げちゃったりするんですよね。え、これ、テーマ関係なくない、みたいな所で軟着地して、あとは惰性で書いちゃうみたいな。
だから最後までその「テーマ」でしっかり書き切るのもだし、それで一本ストーリーとして筋通すってだけでも、相当筆力が必要なんすよ。
いや、ほんと、これマジな話ね。
うぼぁああああああああああああああああっ!!(完全敗北の雄たけび)
ネットワークビジネスでここまでラブコメ書けるとかなんなの。
毎度毎度話の流れは「勧誘⇒逆勧誘⇒撃退⇒深まる俺たちの絆(そして愛)」なんだけど、ネタが豊富過ぎるよ。ネタの引き出しどんだけ持ってんの。そんでもって、ネタの闇が深いよ。深いよ、のび太ん家の勉強机の中くらい深さがあるよ。けど一番怖いのは、それを的確に笑いに繋げる文章のテンポだよ。
はーもうなんなん、笑うしかないやんこんなん。
さて、ネットワークビジネスと言うと胡散臭さしかない訳ですが、安心してください、ご想像の通りです。最高に胡散臭いことしか言わないヒロインとサブヒロインが、最高に胡散臭いことを言い続ける、ただそれだけでくっそ笑えるラブコメです。どうなってんの。
この難しい「テーマ」をうまく調理したというより、ラブコメの話に合わせて「テーマ」を上手く持ち出してくるという感じがほんと強い。「テーマ」に踊らされているんじゃなくて、「テーマ」を完全に把握しているからこそできる、絶妙な台詞回しに、「ここはM-〇グランプリか?」とちょっと本気で思っちまうくらいの勢いがあります。あれですね、流行りのミルクボーイ的な。ネットワークビジネスで出てくるうさん臭さ(ウリ)を理解しているからこそ、ここぞという適切な使い方を出来てる感。ほんと、上手い。下手な漫才よりよっぽどうまい。
六畳さんの作品は最近見させていただいて、「あ、これ文体が好きな奴やわ」と思い、本作も追わせていただいていたんですが、思いがけず大当たりでした。
漫才染みたやり取りが好きな人には、文句なく御勧めでございます。
ただし、僕はアピュイにはならんでよ。(バイナリオプションもやらんでよ)
人間は自分の納得できることを納得してやるのが大切なんや!!
必ず時間に余裕がある時に、飲み物とスナック、クッションなど、準備万端整えてから読み始めてください。
だって読んだら最後、やめられません。
一気読み必須です、ノンストップです。それくらい面白くて、課題やら何やら締め切りを抱える高校2年生の身には厳しかったです(笑)
しかもこの物語の魅力は、面白さだけじゃありません。
出だしは冴えなくてなんの個性も感じられなかったチョイ君が、物語が進むにつれて、どんどんカッコよく、頼もしくなっていく。
1人の男子高生の成長ストーリーにもなっているところが、本当にグッとくるんです。
この面白さをもっともっとたくさんの人に知って欲しい!
ひさびさに、そんな気持ちになれた最高のラブコメです(爆笑)
「久々に昔の友達から連絡が来たと思ったらマルチ商法の勧誘だった」という経験のある方、少なからずいるでしょう。
あの時の、何とも言えない苦ーい気持ちを思い出してください。
本作の彼と彼女にとっては、それがスタートラインでした。
未だかつてこれほど見事に、怪しいビジネスと歯噛みするようなアオハルが融合したラブコメがあったでしょうか。
告白、デート、新しい部活の立ち上げ、複数のヒロイン、ライバル登場、水着回……と、ラブコメにありがちな展開を網羅しているにも関わらず、それら全てがビジネス()絡み。
作者様の知識とコメディセンスが最大限に活かされた設定と展開に、舌を巻きました。
浮かれポンチな主人公・チョイ君と、勧誘によって悉くフラグをへし折るヒロイン・朱莉ちゃん。
二人の掛け合いがハチャメチャにテンポ良くて面白く、ややこしいビジネスの話もすっと入ってきます。
毎回毎回、期待通りに期待を裏切られるチョイ君が面白……とても哀れです。あんなに的確なツッコミを入れられるのに、惚れた弱みとは。
でもね、これが腹から叫び出したいほどのアオハルになっていくんですよ。
最初は「イヤこれは羨ましくないわ……」と思ってたんですけど、いつの間にか「う、羨ましくなんかないもんねっ!」に変わってましたからね。
そして最終章。
よもや感動するとは思いませんでした。
好きなことに熱くなれる気持ちは、何より大切ですね。
「君、夢ってあるかな?」
最初と最後で、このセリフから受ける印象が大きく変わっているはずです。
あたたかくて、爽やかで、キュンとときめく素敵な読後感。本当に面白かったです!
構文というものがある。
英語の構文と聞けば、覚えのある方も多いだろう。要するに、文章の決められた形のようなものだ。
この形をなぞらえることで、文脈というものが産まれる。
この作品の構文、つまり骨格はラブコメだ。
人の骨を持っていれば人間に見えるように、ラブコメの構文を持っていればラブコメに見える。
……そう、察しのいいあなたならお気づきだろう。
ヒロインと主人公がラブコメ構文で行っている内容は、ビジネスなのである!
それもかなりキワドイ系のビジネス!
世が世なら詐欺とか言われても不思議じゃない奴!
ヒロインからの誘惑(ビジネスの勧誘)を必死で躱し、なんとかラブコメの形に持って行こうとする主人公(と作者)には、涙がちょちょぎれることうけあいである。
……とはいえ。
とはいえだ、この作品はラブコメ。
甘酸っぱいお話や、ニヤニヤしてしまうシーンもふんだんにあるので、是非とも楽しんで貰いたい。
笑顔になれることは私が保証する。
そう、たとえば──勧誘に強いあなたには、きっと楽しい作品であるだろう。
文句なし、星三つ!