天の墜ちる世界で、生粋の科学者は無性の天使を拾う。

空は染まる。
気圧は上がる。
世界の終わりが危惧される世界にて、
形而上は形而下に。
墜落した天使は科学者と共に還れぬ天を仰ぐ。
その心には寂寞より、むしろ平穏を感じる。
墜ちそうで墜ちない天の許、
天使と過ごす時が一日でも長く続いてほしい。
そう願いたくなる短編でした。

その他のおすすめレビュー

宵澤ひいなさんの他のおすすめレビュー265